アクアラインからず~っと渋滞「首都高湾岸線」 攻略法は? 千葉行かない人も巻き込まれ

東京湾アクアラインは休日の午後を中心とした“帰り”の渋滞もさることながら、午前を中心とした“行き”の渋滞も深刻です。これに接続する首都高湾岸線まで渋滞が延び、千葉に用のない人にも影響。対策はあるのでしょうか。

首都高の「GW中とくに渋滞が予想される箇所」筆頭

 首都高速道路が2023年3月30日、ゴールデンウイークにおける渋滞予測を発表。そのなかで、特に渋滞が予想される箇所の筆頭に挙げられているのが、川崎浮島JCTを先頭とした湾岸線東行き・西行きの渋滞です。これは同JCT先頭というよりも、東京湾アクアライン(NEXCO東日本)から、接続する首都高の両方向へ伸びてくる渋滞を意味します。

 この渋滞はGWに限らず、週末の午前中を中心にしばしば発生し、アクアライン方面(千葉)に用のない人にも大きく影響を及ぼします。 たとえば昨年5月3日の実績では、都内の辰巳JCTから川崎浮島JCTの手前、湾岸線の空港中央出口まででも、通常10分のところ最大約85分かかったそう。「主にアクアライン方面からの渋滞車列が、湾岸線の左車線まで延伸しています。さらに右車線・中央車線からの割り込みなども重なり、湾岸線の本線全体に渋滞が発生しています」(首都高速道路) 羽田空港へ向かうクルマや、川崎浮島JCTを通過して横浜方面へ向かうクルマにも、この渋滞がボトルネックとなり影響が広がることも。同様に、横浜方面からくる湾岸線東行きも、川崎浮島JCTでアクアライン方面へ向かう車列ができることがあります。 この区間は湾岸線に並行して1号羽田線・K1横羽線が通っていますが、C2中央環状線が湾岸線にしか接続していない、1号線の東京方面からアクアライン方面へ行けない(大師JCTは東京方面~アクアライン方面へのランプがない)などの構造もあり、湾岸線の比重が高くなっています。渋滞を避ける対策はあるのでしょうか。

それでも1号線経由が使える?

 渋滞回避の定石ともいえる方法は、混雑時間帯を避けることです。首都高速道路によると、「土曜日は6時台~15時台、日曜日・祝日は9時台~13時台に混雑する傾向」とのこと。土曜と日曜でも交通量や混雑時間に違いがあるようです。 また、今回のGWに向けたアドバイスとして、首都高速道路は「東京方面から羽田空港をご利用の方は、1号羽田線 空港西出口」の利用を検討してほしいと呼びかけています。 昨年5月3日の実績では、「辰巳JCT→(湾岸線)→空港中央出口」は前出の通り最大約85分かかったところ、「辰巳JCT→空港西出口」は最大約55分だったといいます。なお、これは湾岸線→東海JCT→1号線→空港西出口ではなく、9号深川線→C1都心環状線→1号線→空港西出口という遠回りルートでの所要時間です。 このルート、アクアライン方面へ向かう人にも使えるかもしれません。というのも、2022年3月に羽田空港と対岸の川崎市殿町地区を結ぶ新しい橋「羽田スカイブリッジ」が開通したことで、羽田空港からK6川崎線の殿町入口や浮島入口へ向かうことが容易になったからです。いちど首都高を出てもう一度乗り直すことにはなるものの、K6はアクアラインへ直結しているため、川崎浮島JCTの細くて長いランプを通らなくて済みます。 とはいえ、川崎浮島JCT以外にも、湾岸線には東京側の東京港トンネルなど複数の渋滞ポイントがあるので注意が必要です。

 首都高の場合、今回のGWで渋滞が特に多いのは4月27日(木)、28(金)、そして5月3日(水)。逆に4月30日(日)と5月5日(金)~9日(火)は普段よりも渋滞が少ないと予想されています。このため、混雑する日や時間帯を避けた利用が呼びかけられています。 なお、首都高1号線・K1はGW後の5月27日(土)から、多摩川に架かる「高速大師橋」架替え工事のため、一部区間が2週間通行止めになります。この期間中は、GWよりも激しい渋滞が見込まれています。

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