惜しまれ閉館「名鉄資料館」再開はあるのか 珠玉の展示資料はどうなった? 現在の状況を聞く

岐阜県可児市にあった「名鉄資料館」は、名鉄に関する資料や備品を展示していましたが、2020年12月に閉館しました。今後、展示資料はどうなるのでしょうか。

2020年に閉館「名鉄資料館」

 岐阜県可児市にあった「名鉄資料館」。鉄道車両の台車や計器類をはじめ、歴代の社員制服や行先標など、名鉄にまつわる様々な資料が展示されていましたが、2020年12月に閉館となりました。 展示資料は一部が名古屋駅前にある名鉄グランドホテルのトレインコンセプトルーム「名鉄電車ルーム 8802」へ移設。一世を風靡した特急型車両「パノラマDX」8800系のヘッドマークやリクライニングシートのほか、各種資料が楽しめるようになっています。 残りの所蔵品については「名鉄の資料倉庫で保存される」となっています。現在、この資料はどうなっているのでしょうか。 名鉄の広報担当は「清須市の西枇杷島駅東側の敷地に、『清州教習所』として社員用の教育施設を設置しています。ここに資料館の所蔵品を保管しています」と話します。 この教習所があるのは、いわゆる「枇杷島デルタ」と言われる名鉄の名所。名古屋本線と犬山線が分岐する地点で、西側から犬山線への短絡線もあるため線路が三角形を形成しているのです。線路が平面交差する中で、ラッシュ時の両路線の過密なダイヤを、緻密な線路分岐器の操作によってさばく重要な場所となっています。 1994(平成6)年の開館からのべ65000人が訪れ、惜しまれながらも閉館した資料館。今後、資料をふたたび公開する予定はあるのか聞いたところ「今のところ未定で、公開に向けて検討している状況でもありません。もちろん、お客様からのご要望の高まりに応じて、将来的に動きがある可能性はあります」とのことでした。

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