もうすぐ高速料金所「ETCが挿入されていません」…時すでに遅し? 追突の危険 どう対処すべきか

高速道路の料金所手前で「ETCカードが挿入されていません」のアナウンスがあった場合、どうすればいいのでしょうか。適切に対応しないと、事故の原因となります。また、なぜこのような事態が起きるのでしょうか。

ETCが使えないトラブル、起きたらどうする

 料金所の手前を走っている時に「ETCカードが挿入されていません」のアナウンス。車内のETC車載器はこのように、カードが差さっていないなどの状態で、要所要所にて警告を流すようになっています。

 これは、料金所のETCレーンを通過しようとして、バーが上がらず、思わぬ事故やトラブルが発生するのを防ぐためです。料金所の手前にはそのためのアンテナが立てられていて、そこを通過すると車内端末が反応する仕組みです。 では、料金所の手前で「挿入されていません」と言われて、あわててカードを取り出して、端末に差し込んで、料金所をギリギリで通過……となるのでしょうか。道路管理者は、「カードの読み込み時間があるため、差し込めばすぐ通信可能になるわけではありません」と話します。「ETCカード未挿入という警告が出た場合、基本的に『時すでに遅し』の状態だと考えてもらってかまいません。したがって、目の前のレーンは『一般』もしくは『ETC/一般』を通行し、通行券を受け取ってください。」(同)。 このとき、現金の持ち合わせがない! という人も心配はありません。出口料金所の一般レーンでスタッフに通行券とETCカードを渡せば、ETCでの支払いの処理が可能。また自動精算機でも、通行券とあわせてETCカードを所定の場所に挿入することで、料金支払いができるといいます。 もっとも、ETCレーンに入ろうとしていたのを、急に進路変更して一般レーンへ入ろうとするのも、事故の元です。そもそもETC端末は一般的に、カードが未挿入であればクルマの発進時に毎回「挿入されていません」のアナウンスが流れるようになっています。「出発前にあらかじめ、カードが端末に差し込まれているかを確認してください」(同)とのことです。

挿してるのに「挿入されていません」なぜ?

 先述の「時すでに遅し」だけでなく、ETCレーンでトラブルが起きて急停車し、追突事故などを引き起こすケースが多数発生しています。こういった「立ち往生」はなぜ発生してしまうのでしょうか。 道路管理者によると、他のよくあるトラブルが「カードの有効期限が切れていた」「奥まできちんと挿入されていなかった」「カードが破損していた」「レーン通過時にスピードを出しすぎた」など。名古屋高速では、トラブルでETCレーンを通行できなかったケースが、2017年に1か月で1万1000件も発生したといいます。 カードの有効期限切れは特に多いのか、高速道路各社で別個に注意書きがされているほど。口座引き落とし日との混同もあるようですが、ETCカードの場合は、たとえば有効期限が「3月まで」と書かれていれば、4月1日になった時点でETCレーンを通れなくなるといいます。これは高速利用中に期限が切れてしまった場合も同様です。 また、未挿入トラブルで仕方なく一般レーンで入り、通行券を受け取った場合も注意が必要です。高速を降りるなどの支払いの段階で、通行券で入ったことを忘れて、いつものようにETCレーンに入ってしまう「うっかりミス」も多発しているといいます。 万一ETCレーンに入ってしまってバーが開かなかった場合は、まずは「そのまま開閉バーを避けて」とりあえずレーンを通過し、出口料金所のほうで「一般」レーンに入り、係員の指示にしたがうこととしています。 

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