東京近郊一の赤字路線「久留里線」 JR東日本が今後の在り方を議論へ

久留里~上総亀山間の営業係数はなんと「1万7074」…。

利用者数は国鉄民営化時の約3割

 JR東日本 千葉支社は2023年3月9日(木)、同社の久留里線 久留里~上総亀山間について、沿線地域の総合的な交通体系に関する議論を行いたいとして、千葉県および君津市へ申し入れを行ったと発表しました。 久留里線は、房総半島中央部を走る全長32kmほどのローカル線です。モータリゼーションの進展などにより、利用者数は年々減少。2021年度の平均通過人員は782人/日と、国鉄民営化時(1987〈昭和62〉年4月)の約3割となっています。 そして、今回俎上に載せる久留里~上総亀山間の平均通過人員は55人/日であり、同社は「鉄道の特性である大量輸送のメリットを発揮できていない状況である」としています。また、将来的に沿線人口はさらに減少することも予想されます。 そのうえで同社は「当該沿線地域の公共交通を持続可能なものとし、久留里~上総亀山間の沿線地域の発展に貢献していくために、利用者にとって利便性が向上する交通体系のあり方を総合的な観点から検討したい」としています。 ちなみに、2020年度の久留里~上総亀山間の営業係数(100円の営業収入を得るのに要する営業費用)は「1万7074円」でした。これは、東京近郊のJR路線で最高の値です。

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