初V逃したプラチナ世代・上野菜々子 優勝者の申ジエを間近で見て「圧倒的に技量が足りない」

<ダイキンオーキッドレディス 最終日◇5日◇琉球GC(沖縄県)◇6560ヤード・パー72>

国内女子ツアーの開幕戦は最終ラウンドが終了した。3日目に「67」をマークしてこの日2位から出たプロ3年目、2000年度生まれのいわゆる“プラチナ世代”の上野菜々子。プロ転向後初めての最終日最終組は、バーディなしの5ボギーで「77」と失速し、14位タイで4日間を終えた。
「今日は朝から3ホールくらいやって(昨日までと)全然違うなと感じた。8番まではフワフワして地に足がついていなかった」という初体験。出だしの1番2番はパーでしのぐも、3番では花道からのアプローチを寄せきれずにこの日初ボギー。8番パー3では、ティショットがグリーン左手前のバンカーにつかまると、2打目を寄せきれずに2つ目のボギー。地に足がつかないまま2つスコアを落として折り返した。

最終組の緊張感。さらに同組には元世界ランキング1位の申ジエ(韓国)がいた。「最終日、最終組の雰囲気の中で、自分のベストができればなと考えてやったのですが、やっぱり全部が思い通りにはいかなかった」。後半に入っても立て直せず、3つのボギーで優勝戦線から大きく後退していった。

この開幕戦に勝利したジエも、この日は3パットのボギースタートで6番までに2つスコアを落とした。しかし34歳のベテランは、技を駆使し要所でバーディを奪っていた。そのプレーを間近で見ていた上野は「圧倒的に技量が足りない。優勝したジエさんを見てすごく思ったし、(ジエを)すごいと思っている時点でまだ勝てないのかなと思った」と悔しさをにじませた。

昨年は101位タイで予選落ちに終わった今大会。今年は「順位や目標を求めずに来たので、昨日の時点で100点以上」と話したが、最終日の「77」には「自分のプレーに対してすごく悔しい内容が多かった。日頃から色な場面を想定して練習したい。すごい課題が明確になった1週間。さらに優勝したい気持ちが強くなりました」と前向きに捉える。開幕戦で見つかった課題。この悔しさが上野のバネになる。(文・内藤哲)

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