
マジで「フルコース」としかいいようのない「おいしいとこ取り」!
昼食タイムも「飛行機づくし」!
ANA(全日空)グループと羽田空港の国内線ターミナルビルを運営する日本空港ビルデングが2023年2月25日、26日に、航空ファンにとってはこの上ない“特濃”ツアー「親子で楽しむ!航空業界潜入ツアー」を実施しました。このツアーは1日で4種類の内容を組み合わせ、航空業界の裏側に潜入できるというものです。実際にこのツアーを取材してきました。
ツアーはANAグループの訓練施設を現役社員が紹介する「ANA Blue Base 見学ツアー」、普段立ち入る事が出来ない「制限エリア」に入り、飛行機の離着陸をバスのなかから間近で見学する「羽田空港制限区域バスツアー」、ANA機の格納庫を見学する「ANA Blue Hangar ツアー」、羽田空港第2ターミナル国際線エリアで、ANA地上係員の職場体験ができるツアーの4パート構成です。 ツアーに参加できるのは、小学生・中学生・高校生とその保護者で、参加料金は1人1万円。担当者によると、2日間ともに売り切れの状態となっており、「3日間で売り切れてしまいました」と話します。 各パートの時間は1時間から1時間半ほど。しかし、「ANA Blue Base 見学ツアー」と「羽田空港制限区域バスツアー」のあいだの昼食タイムにも、航空ファンにはうれしいプログラムが組まれていました。 参加者に羽田空港の“空弁”が用意されたほか、CA(客室乗務員)や地上係員との座談会が設けられていたのです。「普段の職員の姿から楽しい話を引き出したり、航空業界で働きたいという需要向上を図るという意味で、こだわったポイントのひとつです」。企画担当者は次のように話します。
午後の目玉は「幻のエリア」へ
そして今回のツアーの大きな目玉のひとつが、羽田空港第2ターミナル国際線エリアで、ANA地上係員の職場体験ができるパートです。この国際線エリアを、「制限区域バスツアー」でガイドを務めていた日本空港ビルデングのスタッフは「幻のエリア」と称しています。 第2ターミナル国際線エリアは、国内線専用施設だった同ターミナルの一部を拡張するかたちで、2020年3月29日に供用を開始。しかし、新型コロナウイルス感染拡大による航空需要の大幅な減少を受け、同年4月11日からこれまで閉鎖状態が続いています。 閉鎖期間中はテレビドラマ『半沢直樹』やANA(全日空)の機内安全ビデオといった各種映像作品のロケ地や記者会見場、ライブやフェスティバルの会場などで活用されたことはあるものの、一般客はほとんど立ち入ることができない状態が続いています。このエリアで“職業体験”ができるのは、非常にレアな体験ということができるでしょう。
担当者によるとこのようなツアーが組まれるのは今回が2回目だそう。ですが、「前回は見て学ぶところを多くしましたが、今回は体験型を多くすることに主眼を置きました」とのことで、内容もアップデートが図られました。今後は「こういったツアーをシリーズ化させながら、より濃い内容のものなどもどんどん展開させていきたいです」と話します。