
首都圏の鉄道では、猫の意匠を取り入れている駅がいくつかあります。どの駅も、よく目を凝らさないと「猫デザイン」に気づきません。なぜ猫の意匠を取り入れているのでしょうか。
駅名標をよく見ると、あれ!?
2月22日といえば、近年では「猫の日」として知られています。ところで首都圏の鉄道には、駅構内が猫をモチーフにしている駅がいくつかあります。どんなデザインで、それぞれ猫とどのような関わりがあるのでしょうか。
東京の谷根千(谷中、根津、千駄木)エリアは、野良猫が多く住みつき、猫に関連するスポットも多く「猫の街」として知られています。その玄関口となるJR日暮里駅には、猫のマスコットキャラクター「にゃっぽり」がいます。2011年6月に誕生し、もともとは駅で作成された案内マップなどに登場していましたが、駅スタンプのキャラにも採用され、人気となっています。性格は「人見知り」で、自分からは表立って姿を見せないそう。そのため駅構内の床など、複数の場所に「にゃっぽり」は隠れています。また、谷中に通じる西口の駅名標をよく見ると、猫をモチーフにしたものとなっているのが特徴です。
意外なところに隠れている、地下鉄の「ネコ」
横浜市営地下鉄ブルーラインの踊場駅にも、通路の壁や天井など、至る所に猫をモチーフにした意匠があります。そもそも「踊場」という駅名の由来は、古猫が集まり毎夜踊ったという昔話や言い伝えが由来になっているそうです。それにちなんで2021年には、同駅で発券するきっぷ等に使われる紙が、「踊る猫」のデザインに変更されています。 ちなみに踊場駅の構内は、柱がなく大きなドーム空間のある個性的な駅となってお関東の駅100選にも認定されています。