一歩間違えれば大暴れ 知られざる大型動物の輸送方法 キリンが高さ制限超えちゃったら…?

動物園にいる動物は、一体どうやって運ばれてきたのでしょうか。動物園に大型動物の運び方を聞いてみると、車両にも様々な工夫があることがわかりました。

動物の移送 いろいろな工夫が

 動物園に動物を移送するにはどうしたら良いのでしょうか。北九州市小倉北区にある到津(いとうづ)の森公園の広報担当者によると、動物を移送するに最初にしないといけないのは国への申請だといいます。「種の保存法で指定されている動物種(希少種)の場合は、環境省に移動許可申請を行います。特定動物に指定されている動物種の移動の場合は、通過する全ての都道府県に通過の許可申請を行います。その際には使用するクレートも申請します」(到津の森公園担当者)

「クレート」とは、動物を入れて運ぶための檻のことです。動物の種類や大きさによって違うクレートが使用されます。キリンは背が高いのでキリン専用の縦長のクレートが存在します。鳥のクレートには止まり木を付けたり、草食動物のクレートには滑らないように藁をたくさん敷き詰めたり、動物に合わせた工夫がされているそうです。 また、移送中に動物が立ったり座ったり、ある程度自由に体を動かせるようにするため、クレートはサイズ的に余裕のある設計になっています。 担当者によると、クレートに動物を入れる大変さは動物の種類や個体によって異なるそう。神経質な動物や大型の動物は大変だといいます。そのため、キリンは離乳後ある程度育ったら、なるべく成獣になる前に運ぶそうです。 ちなみに道路交通法で自動車の高さは原則3.8mまでとされているので、キリンを運ぶ際にそれを超えてしまったら「低床トラック」という床が低いトラックが使われます。 動物をクレートに入れる際には、なるべく動物の負担にならないよう、事前にクレートを設置して自分で入るように慣らすことが多いといいます。場合によっては、麻酔などを使用することもあるそうです。

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