え、空母サンパウロ沈めちゃうの!? ブラジルで大問題の漂流船 事態はいよいよ逼迫

沈めるしかないのか……。

元空母の今後を巡って国防省と環境省が対立

 ブラジル海軍の元空母「サンパウロ」の今後を巡って、ブラジルの国防省と環境省の間に対立が生じていると、ブラジルメディアが報じています。

「サンパウロ」は、2019年9月に解体業務を請け負うトルコの会社が購入しましたが、船体に残るアスベスト問題からトルコ政府が入港を拒否。その後ブラジルへ帰還しましたが、ブラジルでも入港が許されずペルナンブコ州沖をさまよっていました。 ブラジル海軍はこの元空母を自ら、適量の爆薬によって船体に穴を開け、制御した状態で沈没させることを計画しています。 漂流中の「サンパウロ」は2023年1月18日に検査を受けた際、船体に大きな裂け目が発見され、4か月前に検査したときよりもはるかに深刻な状態であることが明らかになったそう。2022年8月の漂流開始から2023年1月まで2787リットルの浸水が確認されており、これが3530リットルまで達すると安全な航行ができなくなると予想されています。 この件に関して、マリナ・シルバ環境相は環境破壊への懸念を表明しましたが、ホセ・ムシオ・モンテイロ国防相は「決定は海軍にゆだねられている」と返したようです。 なお、先代の戦艦「サンパウロ」は、解体に向かう際の曳航中に漂流し、消息を絶っており、ブラジル海軍としては不幸を呼ぶ艦名でもあります。

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