
エヴァートンの新監督にショーン・ダイチ氏が就任する可能性が高まっているようだ。27日、『BBC』や『スカイスポーツ』など複数のイギリスメディアが伝えている。
今シーズンのプレミアリーグで開幕から苦戦が続いているエヴァートン。ここまで20試合を消化した段階での戦績は3勝6分11敗となっており、勝ち点「15」で2部降格圏内となる19位に沈んでいる。こうした状況を受け、クラブは今月23日にフランク・ランパード前監督の解任を発表。U-21チーム監督のポール・テイト氏、U-18チーム監督のレイトン・ベインズ氏のもとでトレーニングを行いつつ、後任探しに着手していた。
“エル・ロコ”(スペイン語で狂人)の異名を持つ稀代の戦術家マルセロ・ビエルサ氏の名前が後任候補に浮上するなど、大きな注目を集めていたエヴァートンの監督人事。今回の報道によると、かつてワトフォードやバーンリーを指揮していたダイチ氏の指揮官就任が濃厚となったようだ。エヴァートンの上層部は現地時間26日にダイチ氏と会談し、同氏を新監督に任命する方針を固めたという。
ダイチ氏は早ければ現地時間27日金曜日にも就任が発表される見込みだという。また、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、契約期間は2025年6月末までとなる可能性が高いようだ。
現在51歳のダイチ氏は、現役時代にノッティンガム・フォレストやワトフォードなどでDFとして活躍。2007年の現役引退後は指導者に転身し、ワトフォードのアシスタントコーチや監督を歴任。2012年10月にはバーンリーの監督に就任した。同クラブでは古典的な「4-4-2」のシステムをベースに、2度のプレミアリーグ昇格ならびにトップ10フィニッシュを達成。2017-18シーズンには7位でヨーロッパリーグ(EL)のプレーオフ出場権獲得にまで導いた。しかし、昨年4月、成績不振に伴い指揮官を解任されていた。