京成「荒川橋梁」架替工事が開始へ 堤防かさ上げで「橋桁ギリギリ洪水」解消図る

約16年間の大工事が始まります。

堤防よりも低かった橋梁

 国土交通省 荒川下流河川事務所は2023年1月20日(金)、京成本線の荒川橋梁の架け替え工事について、2月4日に起工式を行い工事着手すると発表しました。 現在の荒川は「荒川放水路」として、1930(昭和5)年に人工的に作られた河川です。それから長い年月をへて荒川の堤防は徐々に地盤沈下しているため、かさ上げが行われてきました。1999(平成11)年には押上線の橋梁の架け替えが完了しています。しかし京成本線の橋梁周辺はそのままであったため、本来の堤防高を下回る位置を線路が通る状態でした。 2019年の台風19号では橋げたスレスレまで荒川の水面が迫る事態になったほか、橋梁部の堤防では、万一の洪水時に止水板や土のうで線路を遮断してまで氾濫を防ぐことになっています。 今回の架け替えは、まず両岸の堤防をかさ上げし、そこに新たな橋梁を架けます。新橋は上流側に約15m移動し、構造はトラス橋で、橋桁は現在の橋より約4m高くなります。 全体事業費は約730億円。工事は約16年間を経て、2037年完成目標となっています。

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