JAL国内線「ボーイング777」今年上期に全機退役へ 近年では“豪華すぎる国内線機”としても話題に

少し前までは「幹線空港にはいつもいる」飛行機でしたが…。

A350-900にバトンタッチ

 JAL(日本航空)が2023年1月17日、2023年度国内線基本便数計画を決定しました。このなかには、2002年8月に運航を開始したボーイング777-200ERを、2023年度上期中に退役させる方針が盛り込まれました。この777-200ERの退役により、JAL国内線からはボーイング777シリーズが姿を消すことになります。

 JAL国内線では、これまで3つのタイプの777シリーズを使用してきました。標準型の777-200、胴体延長タイプの777-300、そして今回退役が発表された航続距離延長型の777-200ERです。777-200および-300は、搭載エンジンの問題により2021年2月に運航を停止。そのまま定期便に戻ることなく、2020年度末(2021年3月末)をもって全機退役となりました。 今回退役する777-200ERは、導入以来長らく国際線をメイン担当する機材だったものの、ほとんど777-200/-300らと入れ替わるような形で国内線へ定常投入されたモデルです。 また、国内線へ投入されたのちも、これら777-200ERの機内は、国際線時代の座席仕様がほぼそのまま。たとえばフルフラット型のJAL国際線ビジネスクラスシートが、普通席に+1000~3000円で利用できる「クラスJ」(料金は当日アップグレードの場合)扱いとなっているなど、一部の旅行ファンにも高評価の機体でした。 今回の777-200ERの全機退役は、JALの国内線フラッグシップ機材「エアバス A350-900」の機数が十分に揃ったためとされています。詳しい退役時期、最終フライトの予定などは、決まり次第改めて告知するとしています。 なお、JAL国際線で運航されているボーイング777-300ERは当面のあいだ、運航が継続される見通しです。こちらの後継機であるエアバスA350-1000は、2023年からの導入が計画されています。

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