高速料金所「サポート」レーンって何してるの? ETC専用化で“一般”レーン転換 過渡期の悩みも

2022年は一部の高速道路ICや出入口が相次ぎ「ETC専用化」されました。そこで「一般」レーンに変わって登場したのが、「サポート」レーンなるもの。運用実態を首都高に聞きましたが、過渡期ならではの悩みもあるようです。

ETC専用化とともに登場した「サポート」レーン

 2022年は、高速道路の「ETC専用」ICや出入口が相次ぎ登場しました。首都高では計34か所の入口、NEXCO東日本管内で2か所、NEXCO中日本管内で3か所のICがETC専用に。2023年春にはNEXCO西日本も一挙11か所で実施するとしており、国の政策に基づき、今後もETC専用IC・出入口が増える見込みです。

 ETC専用となったIC・出入口は、現金車では利用できないばかりか、そもそも現金を扱えないとされています。それまで現金車が利用していた「一般」「ETC/一般」レーンは、「サポート」「ETC/サポート」なるものに変更されました。そこでは一体、何が行われているのでしょうか。「サポートレーンは、現金でのお支払いをご希望の方が誤って進入してしまった場合など、トラブルがあった際にご利用いただくレーンです」。首都高速道路はこう話します。 首都高では、営業規則(第9条の2 第2項)において、「利用者は、当社の係員の指示又は掲示に従い、通行料金の後日支払いを確約したうえで料金所を通行する」と、誤進入した現金車の扱いを定めているそうです。「具体的には、(サポートレーンで)係員からスピーカーを通じてご事情をお伺いいたしますので、インターホンで応答していただき、現金・クレジットカード・ETCカード手渡しでのお支払いをご希望のお客さまは、通行料金を後日お支払いただきます」(首都高速道路) その際には会社から請求の案内を送付するため、「免許証等の証明書類で、お名前とご住所を確認をさせていただく場合があります」とのことでした。

ETC専用化の過渡期 ならではの悩みも

 首都高ウェブサイトでは、ETC専用入口に非ETC車で誤進入した場合のほか、ETCレーンの利用でエラーが発生した場合なども含め、「通行料金が『未払い』となってしまったお客様へ」というページで後日払いの方法を案内しています。 支払い方法はETCカードのほか、銀行振込、コンビニ払いなどがありますが、ETCカード以外の方法では、一部区間を除き上限料金(普通車で1950円)の徴収になります。この点は現金で首都高を利用した場合と同じです。 また、「未払いのままご連絡をいただかなかった場合は、不正通行として取り扱い、レーンに設置してある不正通行対策監視カメラ等を活用し、通行料金及び割増金を請求させていただくことがありますので、必ずご連絡ください」と記載されています。

 サポートレーンの運用が始まって、まもなく1年。首都高速道路に現在のお困りごとも聞いてみたところ、「ETCカードをお持ちでないお客さまが、カーナビの誘導で誤ってETC専用入口に進入される事例が散見されます」とのこと。クルマ側がETC専用運用に対応していないケースが相当数あるのかもしれません。「お出かけの際は、ご利用のルートがETC専用入口でないかを事前によくお確かめ下さい」ということでした。

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