
<セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 3日目◇7日◇カパルア・リゾート プランテーションC(米ハワイ州)◇7596ヤード・パー73>
後半に入って猛チャージを見せた松山英樹。前半こそ2バーディ・2ボギーと足踏みしたが、13番から18番まで松山自身のツアー最多記録を1つ更新する6連続バーディで締めて、トータル15アンダーまでスコアを伸ばし、9位タイに順位を上げた。
3、4番ホールの連続ボギーで一時はトータル7アンダーで、20位台まで順位を落とした。しかし、続く5番パー5で3打目のアプローチを1メートルに寄せてバーディ。6番パー4では残り137ヤードの2打目を3メートル弱につけて連続バーディを奪い、スタート時点のトータル9アンダーに戻して折り返す。
後半はだんだんと風が弱まり、スコアを出しやすいコンディションに。松山は11、12番と6メートルちょっとのバーディパットがカップに蹴られて悔しがったが、13番から「流れよくプレーできた」と猛チャージを開始する。
13番では5メートル、14番では3.4メートル、15番では1.4メートル、16番では1.5メートル、17番では3.8メートル、最終18番パー5では3打目があと少しでイーグルというナイスアプローチを見せて6連続バーディ締め。松山自身、これまでは5連続バーディが米ツアーでの最多連続バーディだったが、これを1つ更新した。独走するコリン・モリカワ(米国)とは9打差に広がったものの、2位とは3打差の好位置であすの最終日に進む。
後半はショットとパットが噛み合っているように見えた。ショットに関しては「コーチと話しながら良い方向にはいっている。もう少しかなって感じ」、パットの関しては「悪くはなっていないし、それをもうちょっと高いレベルでできたらいいなと思っている」と、今年も相変わらず自分に厳しい。
6連続バーディについて聞かれると、「15番のアプローチはきょうのバーディのなかでは一番難しいシチュエーションだったので、そこを獲れたのはうれしい」と振り返る。527ヤードの15番パー5、残り215ヤードのセカンドショットはグリーン左のラフに外した。自分の身長よりも高いところにグリーン面があり、しかもピン近という30ヤード弱の難しいアプローチだったが、転がし上げて1.4メートルに寄せ、バーディパットを決めきった。
ディフェンディングチャンピオンで迎える来週の「ソニー・オープン・イン・ハワイ」に向けて調子を上げてきた松山。あすの最終日は「前半で少しでも伸ばせるようにしたい。いいスタートを切って伸ばしていけたらいいなと思う」と語る。
松山の言うように、前半のアウトコースでは、初日から3日間で6バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの合計1アンダーと伸ばせていない。後半のインコースでは14バーディ・ボギーなしと稼いでいるだけに、9番ホールまででいくつ伸ばせるかが、上位進出のカギになりそうだ。ラウンド後は練習場に直行してドライバーの調整を行った松山の最終日に期待したい。