
広島で2013年に”ストレスケアの新しい選択肢”としてメンタルの相談室「三十八花堂(さんじゅうはちかどう)」をオープンし、現在も運営している保田麻月子さん。旧来のメンタルヘルスに加え、新しいストレスケアについて学んだり、企業や教育現場の調査や研究を行っています。彼女は今回、はたらく人のパフォーマンス維持・向上ができるよう、心理学を学ぶ大学2年生を「未来のストレスケア担当者」としてプレデビューさせる試みを発表しました。
きっかけは、保田さんの「植物のチカラを通じたチームの変化と成長」という話に興味を持った学生が「植物のチカラ」サークル立ち上げの準備を始めたことです。しかし、学びが十分でなく、活動実績の機会がないなどの理由で、サークル登録は頓挫しています。そこで、学生たちが「植物療法のサークルを目指す」というレベルから、明確な目標と責任感を持ち企業や社会への貢献を検討できるよう、クラウドファンディング(JTBとREADYFORのコラボレーション「地域×彩-irodori-プロジェクト特集ページ(https://readyfor.jp/feature/jtb)」へ掲載)を利用し、全国の方に教育資金の支援を募っています。
保田さんは「大人も通える保健室。」をコンセプトに、気軽に足を運べる相談室をイメージして「三十八花堂」の運営を開始したといいます。一番のテーマはストレスフルな状況の中でいかに仕事量や睡眠時間、感情をコントロールし、「自己管理」を維持できるか。貴重な人材を疲弊させず、よりイキイキ働いてもらうために、ストレスケアの整備+ストレスケアを文化にすることが重要と考えています。
相談室に訪れるのは、働く人を中心に学生、主婦、スポーツ選手などさまざまであり、中でもここ1~2年でITエンジニアの利用が増えてきたといいます。多くのITエンジニアが疲弊し切った段階で相談に訪れるのを目の当たりにした保田さんは、疲弊するまで働くのが美徳なのではなく、ストレスはわたしたちを「より成長させてくれるもの」という新しい価値観に変われば、ストレスとうまく付き合う方法を積極的に探せるのではないかと考えました。
当プロジェクトにおいて、学生たちは新しいストレスケア「植物のチカラ」を体系的に学び、まずは広島で10月に開催される「ひろしまIT総合展」でのデビューを目指します。そして新しいストレスケアのできる若者をまず地元で育て、その後も学生とともにIT企業への継続的なストレスケアサポートの実施・分析を続け、その変化のデータを再び企業へ還元し、将来的にはこの広島発のモデルを全国に展開していく予定です。
支援者には金額毎に返礼品があり、睡眠カスタマイズ相談が受けられたり、マインドフルネスヨガやアロマ調香などが体験できるということです。