渋野日向子はQシリーズに備えて日本で最終実戦へ「いいイメージを持って行きたい」

<大王製紙エリエールレディス 事前情報◇19日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6595ヤード・パー71>

試合でしか確認できないことがある。 そのために日本に帰ってきた。予選落ちで終わった自身の米ツアー今季最終戦「アニカ・ドリブン by ゲインブリッジ at ペリカン」から17日の月曜日に帰国したばかり。この日のプロアマでコースをチェックした渋野日向子は強行日程で戻ってきた理由を説明した。
「1つでも試合に出させてもらえるなら出たかった。話もいただいていたので」

長距離移動で疲れは確実に溜まる。だが、真剣勝負の実戦を通じて試合勘も体の中に蓄積できる。主戦場を移して4年目の米ツアーはキャリアワーストのポイントランキング104位。来季の職場を確保するために12月4日から米アラバマ州で行われるQシリーズ(最終予選会)に臨むが、それまでに「4日間戦って、いいイメージを持って(Qシリーズに)行きたい」と覚悟を持って松山にやって来た。

「やるべきことはルーティンをやり切ること。いろんな景色だったり、いろんなことに邪魔されないように、集中してやることだと思っています」

今季6試合目となる日本ツアー。やるべきことは明確だ。この大会は4年ぶり4度目の出場。初出場だった2019年は7位から出た最終日を「66」で回り、2打差を逆転して優勝した。前回出場の21年から9番パー5は20ヤード伸びて、515ヤードになった。14番は25ヤード伸びて420ヤードとタフなパー4になった。それでも、19年の渋野の優勝スコアがトータル19アンダー、昨年の山下美夢有の優勝スコアがトータル22アンダーだったようにバーディ合戦の図式は今年も変わらない。

「毎年伸ばし合い。ハイスコアが出るコースなので、しっかりフェアウェイキープ、パーオンしていかないとスコアにならない。長くなったホールもあるし、けっこうグリーンは硬いし、微妙なアンジュレーションもある。きょうのプロアマはタッチが難しいと思いながら回っていました。まず普通のゴルフができるようにしたい」

普通が一番難しい。だが、ここでつまずくわけにはいかない。トップ10入りは一度だけだった今季の米ツアー。「こんなにひどいとは思わなかった」と悔しさだけが残った一年だったが、最後はQシリーズを笑って締めくくりたい。そのための大事な4日間が始まる。(文・臼杵孝志)

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