55位と56位は“天地の差” ボーダー付近にいる選手たちは何pt差でひしめいてる?【女子シード動向】

3月に開幕した国内女子ツアーは、終盤戦に突入している。今季優勝者らによる最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を含め、残りは3試合だ。女王争いもカウントダウンが始まっているが、来季の出場権をかけた“シード争い”もし烈を極めている。その動向をチェックしよう。

来季のフル出場権獲得を意味するシード権は、今週20~23日に行われる「大王製紙エリエールレディス」後のメルセデス・ランキング(MR)50位までの選手に与えられる。なお51~55位の選手は、来年の第1回リランキングまでの出場枠が確保(前半戦出場権)。ただ、これはあくまで“限定的”なもので、序盤で調子が上がらないと夏場以降の出場が危うくなる。選手たちにとっては、“一流プレーヤーの証”でもある、シード権確保がやはり最優先課題だ。

その争いもついに決着を迎える。先週の「伊藤園レディス」では、圏外のMR58位で大会を迎えた脇元華がツアー初優勝を挙げ、来年の出場権を確保。まさに“一発逆転”となった。脇元に続き意地を見せる選手が登場するのか、それとも初シードに燃える選手の意気込みが勝るのか…とにかく激しい争いが期待できる。そこでこのシード争い最終戦を前に、ボーダーライン付近の動向を整理しておこう。

現在50位につけるのは464.87ptの櫻井心那。米ツアーにも挑戦する櫻井は、今年8月の「CAT Ladies」で優勝しているため、来年の国内出場権は確保済みだが、逆転シードを目指す選手たちにとっては、このポイントがいわば“ターゲット”になる。

440.11ptでMR51位の吉田鈴との差は24.76pt。吉田は467.46ptで49位につける同期の都玲華にも27.35ptあれば追いつける状況で、1試合あれば形勢逆転も可能な状況だ。以下52位にささきしょうこ(433.07pt)、53位に蛭田みな美(426.94pt)、54位にルーキーの寺岡沙弥香(402.32pt)、55位に後藤未有(389.45pt)と続いていく。

もちろん、この選手たちもシード入りへ意欲を燃やすはずだが、前述したように55位までは、ひとまず来季開幕戦はレギュラーツアーで迎えることができる。むしろ大きく明暗を分けるのは、“55位以上と56位以下”だ。

56位以下はQTに出て来季出場権を確保する必要がでてくる。さらに深掘りをすると56~70位はQTファイナルから出られるが、71位以下だとQT1次から勝ち上がらないといけない(ただし今季のシード選手は71位以下でもファイナルから出場が可能)。これは厳しい戦いだ。

現在の56位は髙久みなみ(388.64pt)で、55位との差はわずか0.81pt。吹けば飛んでゆく差でひしめいている。以下、吉本ここね(381.73pt)、川岸史果(379.40pt)、政田夢乃(351.16pt)、笠りつ子(344.01pt)と続いており、みな機を狙っているはず。もちろん、このラストチャンスを上位で終えシード圏に突入さえすれば、要らぬそろばんをはじかなくて済むようになる。

なお、今季優勝者はすでに来年末までの出場権が付与されている。また、現在MR84位の稲見萌寧は、21年に開催された東京五輪銀メダルで獲得した5年間の複数年シードを今年行使したため、29年までの出場権が保証されている。

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