<大王製紙エリエールレディス 事前情報◇18日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6595ヤード・パー71>
21歳の”ミヤコレ”こと都玲華が大一番を迎える。今季の国内女子ツアーは残り2試合。来週の最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」は今季優勝者とメルセデス・ランキング(MR)上位者ら40名しか出場できない。MR50位までに付与される来季のシード権をかけた争いは、今週が最終戦。MR49位につける都は、ルーキーイヤーでのシード獲得がかかる大事な4日間になる。
先週の「伊藤園レディス」は「ちょっとしたミスが重なってスコアを落としちゃって…」と予選通過ラインに4打及ばず予選落ち。MRは1ランク下がった。
それでも2日間で9つのバーディを奪うなど巻き返す場面もあり、「特に何かが悪いというわけではなかった」と気持ちを切り替えて愛媛入りした。今週は師事する石井忍コーチも帯同してスイングやマネジメントなど細かい部分も再確認。「やるべきことをやるだけ。まずは4日間プレーをやりきりたい。(シードは)意識しないといけない部分ですけど、意識しすぎずにやれたらいいと思います」と話す。
昨年11月のプロテストに合格したが、今季前半戦の出場権をかけた昨年末のファイナルQTは53位。限定的な出場権の獲得で開幕を迎えた。プロデビュー戦はシーズン3試合目の「アクサレディス」。ただ主催者推薦での出場となったこの試合は予選落ちだった。「思うようにできなかった。これが今の実力です」というホロ苦デビューとなった。
だが自身4戦目の公式戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」を初のトップ10入りとなる8位タイで終えると潮目が変わる。第1回リランキングを15位で突破して中盤戦以降の出場権を獲得。「ゴルフ5レディス」の4位タイを最高に今季のトップ10入りは4回を数え、シード権圏内で“最終戦”を迎えた。
「開幕前のQTを考えると、『シードを取る』という目標が達成できそうな位置にいるのは、いい点ではあります。ただやっていると悔しい思いの方が強くて、もっとやれたなというのもあります。今後にいかさないといけない経験です」。成長し結果も残してきたが、もっと上位で戦えたという自己評価もある。
徳島県出身の都にとっては、”地元”四国の大会。「小さい頃から回らせてもらった」馴染みのコースであり、アマチュア時代の2024年にはステップ・アップ・ツアー「大王海運レディス」で優勝を遂げた地でもある。「両親の友人も来てくれるので、いいところを見せられるように」と地元の応援も力に変えるつもりだ。
先週の「伊藤園レディス」では脇元華が初優勝を遂げ、今季はツアー史上最多となる11人の初優勝者が誕生している。その中には同じルーキーの入谷響、荒木優奈も含まれる。都の大きな目標の一つに『ルーキーイヤー優勝』もある。「ことしは初優勝者が多いですね。そこも意識していないこともないけど、コツコツやることやって上位にいけたらいい。まずはシードを決めたい」。目の前の1打1打の小さな目標をクリアして、シード権、そして初優勝までたどりつきたい。
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