企業献金改革、予定の明示困難=高市首相、定数1割減「納得得られる規模」―参院予算委

 参院予算委員会は13日、高市早苗首相らが出席して2日目の総括質疑を行った。首相は、自民党と日本維新の会が合意した企業・団体献金の見直しについて「スケジュールを現時点で明確にすることは困難だ」と述べた。公明党の石川博崇氏への答弁。
 首相は「(企業・団体の)政治活動の自由に関わる問題だ。慎重に議論しなければいけない」と強調。同時に「私の(2027年9月までの自民総裁)任期いっぱいかかるかどうか分からない。できるだけ早急に議論を進めるのは当然だ」とも語った。
 衆院議員定数を1割削減する目標に関しては、維新側の強い要求だったと明かした上で「納得感の得られる規模だ」と主張。石川氏は「1割に具体的な根拠がない」と批判した。
 参政党の神谷宗幣代表は、速やかな「スパイ防止法」制定を訴えた。首相は「外国代理人の登録制度なども含め、外国勢力から日本を守っていく対応を検討したい」と意欲を示した。
 首相は、持続的な賃上げ実現に向けて「中小企業・小規模事業者を強力に後押しする」と述べた。国民民主党の浜野喜史総務会長への答弁。
 片山さつき財務相は、日本国債が債務不履行となる可能性を浜野氏に問われ、「(日本国債は)円建てで保有者は圧倒的に国内が多い。通常考えにくい」との認識を示した。
 石破茂前首相が北朝鮮による日本人拉致問題解決に向けて提唱した東京と平壌への連絡事務所設置構想に関し、首相は「懸念の声が非常に大きい」と否定的な見解を示した。れいわ新選組の伊勢崎賢治氏への答弁。
 共産党の小池晃書記局長は、同党機関紙「しんぶん赤旗」日曜版記者の名刺画像を維新の藤田文武共同代表がX(旧ツイッター)で公開したことについて「許されるのか」と質問。首相は「藤田氏が政治家として判断して対応している事柄だ。コメントは差し控えたい」と述べるにとどめた。 
〔写真説明〕参院予算委員会で、国民民主党の浜野喜史総務会長の質問に答弁する高市早苗首相=13日午前、国会内
〔写真説明〕参院予算委員会で国民民主党の浜野喜史総務会長の質問に答弁する片山さつき財務相=13日午前、国会内
〔写真説明〕参院予算委員会で公明党の石川博崇氏(右端)の質問に答弁する高市早苗首相(中央)=13日午前、国会内

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