
古代の人の食事を通じて食の在り方を考える「『古代都食(みやこしょく)』探求・開発シンポジウム」が、京都府精華町のけいはんなプラザで開催された。
「古代都食」は、奈良時代や平安時代に都の貴族らが食べていた食事。料理専門家らの講演では、だしの重要性や、当時は素材の味をうまく引き出す調理方法を使っていたことなどが説明された。
また、高校生や大学生、事業者の計6チームが、正倉院に保管されていた薬をヒントにしたリキュールや、菊の風味を生かした和菓子など工夫を凝らしたオリジナルメニューを披露。参加した高校生は「古代の食のことを知ることができた。今後は現代の食の問題に積極的に関わっていこうと思った」と話していた。【もぎたて便】
〔写真説明〕「古代都食」探求・開発シンポジウム=9月23日、京都府精華町