PGA選手に聞いた“90yd以内の打ち分け方”で開眼 吉田泰基が首位浮上「距離感が合っている」

<バンテリン東海クラシック 2日日◇3日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7300ヤード・パー71>

プロ7年目で初優勝を狙う吉田泰基は、6バーディ・1ボギーの「66」で回り、初日14位から首位に浮上した。
「今週はアイアンショットがいい」と、フェアウェイを捉えれば多くのチャンスを演出できているという。初優勝に向けた課題は、大学の先輩からヒントを得た。

今週は米男子ツアーを主戦場とする、日大の先輩・星野陸也がスポット参戦している。練習日の火曜日に聞いてみた。「50~90ヤード(の距離の打ち分け)はどんな感じで打ってるんですか?」

星野の答えはシンプルで分かりやすかった。「陸也さんは10~90ヤードまで10ヤード刻みの振り幅があって、あとはボールの位置を左右に動かしたり、フェースの開閉をして距離をコントロールしている。僕は3ヤード、5ヤード刻み(の振り幅が)必要だと思っていたのですが、けっこうアバウトなんだと楽に考えられました」。

基本のボール位置はセンターで、距離を少し落としたいときは左にズラし、少し飛ばしたいときは右にズラす。吉田の50ヤードは左腕が地面と平行になる位置までバックスイングを上げて、フォローも同じ幅を出す。ボールが真ん中でフェースがスクエアなら50ヤード、左に2個分ズラせば47ヤード、右に2個分ズラせば53ヤードという具合だ。これにフェースを開くなどを加えれば、スイングのイメージを変えなくても微妙な距離を打ち分けられる。

「今までは距離を意識しすぎて横幅がずれている部分があったけど、85ヤードならば90(ヤード)の振り幅でボールの左に置くだけでいい。アプローチとかバンカーショットも、そういうイメージで緩むことなく打てるのがいいです」

中途半端な距離のタテ距離が合うようになり、パー5の3打目や距離の短いパー4などでは自信を持って打てるようになったという。

首位で決勝ラウンドを迎えるのは2023年「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来、2度目。その時は自己最高の単独2位でフィニッシュした。今季トップ10入りは4回。シードも保持して3年が経過した。「あと2日、いいゴルフをしたい」と初優勝との距離感も合わせにいく。(文・小高拓)

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