「連立拡大」争点、5氏出馬へ=自民総裁選、22日告示

 自民党総裁選は22日告示され、10月4日の投開票まで12日間の選挙戦が始まる。7月の参院選に大敗し、衆参共に与党過半数を失ってからは初めて。連立政権の枠組み拡大を視野に入れた野党との連携や、物価高対策が争点となる。小泉進次郎農林水産相(44)と高市早苗前経済安全保障担当相(64)ら5人が出馬し、決選投票も見据えた攻防が展開されそうだ。
 立候補するのは両氏と小林鷹之元経済安保相(50)、林芳正官房長官(64)、茂木敏充前幹事長(69)。5氏は21日、党員票も意識して首都圏で視察などを行い、告示に備えた。
 小泉氏は千葉県船橋市で、漁業関係者と車座で対話。この後、さいたま市で記者団に、野党との連携に関し、政策ごとの部分連合より連立拡大の方が「政治が安定する」と指摘した。
 小林氏は羽田空港で出入国管理の現場を視察し、「ルールを守らない、違法行為をする外国人をゼロにする」と主張。高市氏はインターネット番組の収録に臨み、成長を重視した安倍晋三元首相の経済政策を受け継ぐ姿勢を強調した。
 林氏は、かつて同じ派閥に所属した谷垣禎一元総裁を東京都内の私邸に訪ねた。この後、記者団に「谷垣氏の言葉を励みに戦っていく」と述べた。茂木氏は都内の子ども食堂を訪問後、記者団に「政策は既に明確に打ち出した。丁寧に訴えていく」と意気込みを語った。 
〔写真説明〕自民党本部

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