石破首相、今月下旬に韓国訪問へ=退陣目前、改善基調引き継ぎ

 石破茂首相が9月下旬に韓国を訪れ、李在明大統領と会談する方向で調整していることが分かった。実現すれば就任後初めての訪韓。李氏の8月下旬の来日に続き、首脳が相互訪問を重ねる「シャトル外交」の一環となる。日本政府関係者が16日、明らかにした。
 今年は日韓国交正常化60年の節目の年に当たる。首相は退陣を表明しているが、日韓関係の改善基調を新政権に引き継ぐことを狙う。
 日韓首脳は会談で、核・ミサイル開発を進める北朝鮮への対応など安全保障面での日韓、日米韓連携の重要性を再確認する。トランプ米大統領による関税措置を踏まえた日韓の経済連携、人的交流の拡大などについても意見交換する。
 8月23日に東京で開かれた日韓首脳会談で、李氏は首相が地方創生に造詣が深いとして、韓国の地方都市に招待したいとの意向を表明していた。
 岸田文雄首相(当時)も昨年9月、退陣表明後に韓国を訪問。尹錫悦大統領(同)との会談で協力継続を確認していた。
 石破氏は訪韓に先立ち、米ニューヨークで開催中の国連総会に出席する。一般討論演説では、戦後80年「見解」の内容にも触れる見通しだ。 
〔写真説明〕首相官邸に入る石破茂首相(中央)=16日、東京・永田町

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