
【ニューデリー時事】ネパールの大規模デモでオリ首相が辞任したことを受け、スシラ・カルキ元最高裁長官(73)が12日、暫定首相に就任した。下院は解散され、来年3月5日に総選挙が行われる。カルキ氏をトップとする暫定政権は総選挙を経て新政権に移行するまで、混乱に陥った国のかじ取りを担う。
カルキ氏は2016~17年、女性として初の最高裁長官を務めた。退官後は反汚職運動に携わり、クリーンなイメージで知られる。今回のデモの中核を担った「Z世代」と呼ばれる10~20代の若年層から推薦された。ネパールの「首相」に女性が就くのは初めて。
〔写真説明〕12日、ネパールの首都カトマンズで、暫定首相に任命され、就任宣誓式に臨むスシラ・カルキ氏(AFP時事)