
【北京時事】中国税関総署が7日発表した7月の貿易統計によると、米国向け輸出は前年同月比21.7%減の358億ドル(約5兆3000億円)だった。前年割れは4カ月連続で、トランプ米政権との貿易戦争が影響した。輸入は18.9%減の121億ドルだった。
米中両国は5月にスイスで開いた閣僚級貿易協議を経て、一時100%を超えた相手国への関税を大幅に引き下げた。7月の協議では、8月12日を期限としていた24%分の関税停止措置を90日間延長する方針で一致。ただ、米国による対中関税は依然として、第2次トランプ政権の発足前よりも高いままだ。
世界全体への輸出は7.2%増の3218億ドルと、伸びは前月(5.9%)から拡大。東南アジア諸国連合(ASEAN)やアフリカ、台湾向けなどが2桁増とけん引した。輸入は4.1%増の2235億ドルと、2カ月連続でプラス。輸出から輸入を差し引いた貿易黒字は982億ドルだった。
〔写真説明〕港に積み上げられた輸送用コンテナ=6月9日、中国・上海(AFP時事)