
2025年7月24日、スズキが「ラパン」と「ラパンLC」の一部仕様変更を発表しました。
新エンジンで全車マイルドハイブリッドに! 「LC」は“フロンテ顔”を一新
2025年7月24日、スズキが「アルト ラパン」と「アルト ラパンLC」の一部仕様変更を発表しました。フロントフェイスをはじめとする内外装のほか、パワートレインや安全・快適装備についても改良が実施されています。
現行モデルは2015年の発売から10年目となったラパンですが、今回の仕様変更では、まずフロントマスクが2モデルとも一新されました。特に「ラパンLC」のフェイスは、従来型が1960年代の同社の軽自動車「フロンテ(LC10型)」を想起させるクラシカルさを持っていたのに対し、新型は「よりトラディショナルで特別感のあるラパン(スズキ)」という立ち位置を強調する、ユニークな顔立ちに変わりました。
他方、通常モデルのフロントマスクは基本的に従来型のイメージを踏襲したものですが、グリルは光沢のあるブラックをベースにメッキパーツをあしらうなど、質感が大きく変わりました。従来の方向性は重視しつつ“トレンドやこだわりを感じさせるような印象”が狙いとのことです。
また、ボディカラーは新色の「ルーセントベージュパールメタリック」と、ラパンシリーズには新設定となる「フォギーブルーパールメタリック」が加わり、ラパンが計11種、ラパンLCは計12種のカラーバリエーションとなりました。
さらに、パワートレインも全面的な刷新を受け、全車とも「マイルドハイブリッド」モデルになりました。エンジンを新しい「R06D型」へと変更するとともに、ISG(モーター機能付き発電機)を新採用。電装品への電力供給に加えて、発進時などの加速アシストも可能になりました。これにより、燃費も前輪駆動モデルでリッター27.3km(WLTCモード)と大きくアップしました。
そのほか、安全システムでは衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」や「車線逸脱抑制機能」「発進お知らせ機能」などが標準装備化。また、オペレーターサービスなどが利用できる「スズキコネクト」への対応や、急速充電に対応したUSB Type-C電源ソケットの採用など、快適装備の充実も図られました。
新型ラパンシリーズは8月25日に発売予定で、月販目標は3000台。価格はラパンが151万4700円~181万8300円、ラパンLCは164万4500円~186万8900円となっています。
すでにネット上でも話題となっている新型ラパン。SNSには「新型ラパン可愛いな」「(LCは)なんかミニクーパーに顔似てるな」「仕様変更でエンジンまで変えるか」「新型にもラパンSSが欲しいな」など、さまざまなコメントが寄せられており、登場から10年を迎えた現在もなお、人気は健在のようです。