米中外相、意思疎通強化で一致=初の直接対話―ルビオ氏「首脳会談開催、可能性高い」

 【クアラルンプール時事】ルビオ米国務長官と中国の王毅共産党政治局員兼外相が11日、マレーシアの首都クアラルンプールで約1時間会談した。第2次トランプ政権発足後、両外相の対面会談は初めて。通商や安全保障面での米中対立が続く中、不測の衝突回避に向けた意思疎通と対話の強化、協力分野の拡大を模索することで一致した。米中両政府が発表した。
 ルビオ氏は会談終了後、記者団に「非常に建設的で前向きだった」と指摘。米中首脳会談については、時期は明言しなかったが開催される可能性が高いとの見方を示した。
 中国外務省によると、王氏は会談で「客観的かつ理性的に中国を見るべきだ」と主張。トランプ政権に強硬な対中政策の見直しを求めた。
 中国が威圧的行動を強める台湾問題のほか、ロシアが侵攻を続けるウクライナ問題も協議したとみられる。
 両氏の会談は、マレーシアで開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議に合わせて実施。ルビオ氏は10日、中国が軍民両用品の対ロ輸出などを通じて侵攻を下支えしているとされることを念頭に、王氏に懸念を伝える意向を示していた。 
〔写真説明〕11日、クアラルンプールで会談するルビオ米国務長官(左手前から2人目)と中国の王毅共産党政治局員兼外相(右手前から2人目)(AFP時事)
〔写真説明〕中国の王毅共産党政治局員兼外相との会談に向かうルビオ米国務長官(中央)=11日、クアラルンプール

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