夏の水道基本料を無償化=4カ月分、物価高と暑さ対策で―東京都

 東京都の小池百合子知事は20日、都庁で報道陣の取材に応じ、物価高対策として都内全ての一般家庭を対象に、今夏の水道基本料金を4カ月分無償化すると発表した。猛暑が予想される夏に光熱水費の負担を軽減することで、自宅でのエアコン使用を促す熱中症予防の目的もある。
 6~9月分または7~10月分を無償化。6月開会予定の都議会定例会に必要な経費368億円を盛り込んだ補正予算案を提出する。小池知事は「この夏に限った臨時的な措置として無償にする。都民が安心して暮らせる環境を整えたい」と述べた。
 都内の水道料金は、固定費に当たる基本料金と、使用量に応じて変動する従量料金がある。基本料金は水道管の口径の大きさによって異なり、一般家庭向けは13ミリが月860円、20ミリが月1170円、25ミリが月1460円となっている。都内の世帯数は1月1日時点で約768万世帯。今回の対策では、標準家庭で1世帯当たり計5000円程度の負担軽減になるという。従量料金は減免しない。 
〔写真説明〕記者の質問に答える東京都の小池百合子知事=20日午後、東京都新宿区
〔写真説明〕報道陣の取材に応じる東京都の小池百合子知事=20日午後、東京都新宿区
〔写真説明〕東京の水道水=東京都中央区

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