「圏央道につながる新・国道20号」日野&八王子南バイパスどこまでできた? 連絡調整会議の結果は

国土交通省 相武国道事務所は2025年4月17日、「国道20号八王子南バイパス・日野バイパス(延伸)連絡調整会議」を開催しました。昨年5月以来、第2回目の開催となります。

どれくらい進んだ? 日野バイパス&八王子南バイパス

 国土交通省 相武国道事務所は2025年4月17日、「国道20号八王子南バイパス・日野バイパス(延伸)連絡調整会議」を開催しました。昨年5月以来、2回目の開催となります。

 国道20号「日野バイパス」から分岐し、JR中央線の南側を通って圏央道の高尾山ICに至るバイパスルートの工事進捗が関係者間で共有されました。なお、約14.9kmのルートが「日野バイパス(延伸)」3.8km、「日野バイパス(延伸)II期」1.5km、「八王子南バイパス」9.6kmの3事業に分かれています。

 このうち、八王子南バイパスは末端の高尾山ICに接続する4工区が開通済みで、それに隣接する3工区(大船町~館町)2.5kmも、2021年に「今後5か年程度で」開通すると発表されています。ただし一部トンネルで硬質な頁岩のため施工が難航しているとして、2024年には開通予定時期がいったん白紙となっていました。

 その八王子南バイパス3工区は、懸案だった「館第二トンネル」(448.5m)は3月末時点で約7割が掘削済み、頁岩については約6割が完了したところだそう。掘削が完了した部分から躯体の構築などに着手しているといいます。

 ただ、「具体的な開通予定時期については、トンネル工事等の工事の進捗状況を踏まえ、改めてお知らせする予定」とされ、開通見込みの再発表には至りませんでした。

 このほか、最も東京側の日野バイパス(延伸)については用地取得率が9割。合わせて行われる3つの土地区画整理事業は用地取得が完了しています。この区間と八王子南バイパスの2工区については、一部市道としてクルマの通行が可能となっています。

 また、国道16号西側の住宅街を貫く八王子南バイパス1工区(2.0km)についても用地取得率は9割に達しています。こちらは2025年度、片倉地区で準備工事に着手します。

 最も進捗していないのが、日野・八王子市境の浅川を渡る日野バイパス(延伸)II期で、用地取得率は約3割。この区間も八王子側は市道として開通済の道路がありますが、2015年に地表式から「掘割式」に計画変更された経緯もあり、先はまだまだ見通せません。2025年度は日野市内の用地買収を進めるといいます。

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