
成田空港第1ターミナル5階にあるフードコート。ラーメンやおにぎりなど比較的”万人受け”するような大人しい店舗・メニューが並ぶなか、ひとつのお皿に「カツカレー」と「カレーうどん」が混在する”B級グルメ”が存在します。今回、実際にこれを食べてみました。
カレーライス&カレーうどんが一皿に
成田空港第1ターミナル5階にあるフードコート。ラーメンやおにぎりなど比較的”万人受け”するような大人しい店舗・メニューが並ぶなか、ある意味かなりブッ飛んだ”B級グルメ”が存在します。ひとつのお皿に「カツカレー」と「カレーうどん」が混在しているのです。「ふたつのメニューを両方同時に食べたい」という、カレー好きの小学生なら考えるであろうことを実現してしまった”爆弾メニュー”です。今回、実際にこれを食べてみました。
この「カツカレーライスうどん」なるメニューを提供しているのは、同エリアの隅にある「ウィリアムズ」というお店です。看板には「定食とカレーの店」と掲げられ、カレーライスやとんかつ定食、生姜焼き定食などがラインナップしています。そのなかにごく一般的なメニューであるかのごとく表に並ぶのが「カツカレーライスうどん」です。
実際に頼んでみました。平日のお昼まっただなかでしたが、注文から提供までは7分ほど。まずに驚くのは、お皿の大きさです。普通のカレーライスのお皿の1.5倍の大きさはあろうかという大皿での提供なのです。そこに、左側にライス、右側にうどんがよそわれ、その上にカレーとトンカツが乗っているという出で立ちです。この時点で見た目の物量に圧倒されます。ちなみに、キャベツ類を中心としたサラダもセットでついてきます。
まずはとんかつから。想像よりもサクサクの食感が特徴で、とんかつ定食をメインに出しているお店のクオリティなだけあって、筆者の経験上、とんかつに関しては普通のカツカレーよりワンランク上の気がしました。カレールーは、ゴロゴロでありながら柔らかく煮込まれた野菜が特徴のポークカレーで、黄色みが買った色合いです。
「ん、あれ?…そういうことか!」となる独自仕様なルー
食べてみると、辛さはかなり控えめです。そして、カレーライスにしてはかなりさっぱり系で、パンチのあるカレーが好きな人であれば、とんかつ、ライス、ルーの3つを同時に口に運ぶとちょうど良くなるのではないかな……といったテイストです。
ただこの「カレーライスとしてはさっぱり」なルーがその後、違った表情を見せます。うどんは、いわゆるつけ麺のように、ルーにくぐらせて食べるスタイルとなりますが、これをやると、「濃厚なカレーうどん」となるのです。つまり、このルーはライスでもうどんでもイケるよう味が調整されているという訳です。
このメニューはライス、うどんとともにしっかり1人前に匹敵する量だと思われます。しかし同店のルーはさっぱりな分、カレーライスとしても分量よりもペロリと平らげることができる印象です。ただ、食べ終わったあとの満腹感は、某デカ盛りラーメン店を少し彷彿とさせるものでしたが……。空港内でこれだけの満腹感をひと皿で味わえるメニューは、なかなかないかもしれません。値段は1550円ですが、このボリュームであれば、空港グルメとしてはむしろコスパが良いといえるでしょう。
なお、他店舗は列なしの状況でも「ウィリアムズ」だけは行列ができていることもあり、同ターミナルのフードコート内では屈指の人気店ではあるようです。また、日本人だけではなく、外国人の方が「カツカレーライスうどん」を食べてる場面を見かけることもあり、実物を見るやいなや「ワーオ」と驚く声が上がっていました。