「日本最長のモノレール」に“躍動感あふれすぎ”な車両が登場! 所狭しと猫・猫・猫!17日から運行開始

日本最長のモノレールとして知られる大阪モノレールに、現代美術家・ヤノベケンジさんの原画「生命の旅」を車両にデザインしたラッピング列車が登場しました。

モノレールの「高さ」を活かした躍動感ある車両が登場

 大阪モノレールは2025年3月17日、現代美術家・ヤノベケンジさんの原画「生命の旅」を車両にデザインしたラッピング列車「生命の旅号」の運行を開始。大阪空港駅で同車両の内覧会と出発式も開催しました。

 大阪モノレールは、本線(大阪空港-門真市)と彩都線(万博記念公園-彩都西)の計28kmを運営しており、本線(21.2km)は営業距離が日本最長のモノレールとなっています。レールに跨って走行する「跨座式」を採用しています。

 車両にデザインされている原画「生命の旅」は、今年開催される大阪・関西万博を見据えた新たなシンボルとなることを目指し、2024年3月に大阪空港駅の改札口外に設置されたステンドグラスです。ヤノベさんは宇宙服を来た猫の彫刻作品「シップス・キャット」などで知られますが、そのシップス・キャットなどがステンドグラスやラッピング車両に描かれています。

 原画の作成にあたり、ヤノベさんは「地球環境が厳しくなるこれからの時代の生命の旅は、数多くの試練が待ち受けているかもしれない」と思い、「このステンドグラスには人々や生物に、猫のように寄り添って見守り、旅する勇気を与えて欲しい」という願いを込めたそうです。

 ラッピングが施されたのは2000系(18編成)で、今後5年間運行するとのこと。4両編成全体を「キャンバス」に見立てたそうで、モノレールならではの「高さ」を活かした躍動感があるデザインとなっています。

 4両全てが異なるデザインとなっており、前面には「旅の守り神」としてシップス・キャットと、顔に絆創膏を貼っている巨大な子供像の「サン・チャイルド」が描かれています。ちなみに、このサン・チャイルドは、「放射能の心配がない世界を取り戻した未来の姿」を表現しているとのこと。

大阪エリア全体を万博会場に

 車体側面には、フワフワと浮遊するシップス・キャットや、「太陽の塔」をアレンジした巨大な宇宙船「LUCA号」などが所狭しと描かれています。車内各所にも「生命の旅」ポスターが掲示されています。

 17日に大阪空港駅で開かれた出発式には、大阪モノレールの佐藤広章社長、長内繫樹豊中市長、広告代理店NKBの外谷敬之社長らとともに、ヤノベケンジさんも参加。くす玉開花の後、大阪空港を13時51分に発車する門真市行き定期列車として発車していきました。

 出発式で大阪モノレールの佐藤社長は「この『生命の旅号』によって賑わいを生み出し、沿線地域や大阪の活性化に一層貢献していきたい」と挨拶。ヤノベケンジさんは「『生命の旅号』がホームに滑り込んでくるのを見た時、鳥肌が立つほど感動した。この車両が走ることで、大阪エリア全体が万博会場のようになれば」と話しました。

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