4年ぶりの掃海艦だ! 海自の最新艦「のうみ」間もなく就役へ 世界最大級のプラスチック船

プラスチック製なのは磁気機雷が反応しないようにするため。

JMU横浜で引き渡し

 海上自衛隊は2025年3月4日、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)横浜事業所の鶴見工場(横浜市鶴見区)において、新造の掃海艦「のうみ」の引渡式・自衛艦旗授与式を3月12日(水)に実施すると発表しました。

「のうみ」はあわじ型掃海艦の4番艦として建造されたもので、2021年5月19日に起工、2023年10月24日に進水しています。

 船体サイズは全長67m、幅11m、深さ5.2m、基準排水量は690トンで、乗員数は50名。ディーゼルエンジンを2基搭載し、出力は2200馬力、最大速力は約14ノット(約26km/h)です。固有武装として遠隔管制式の20mm機関砲1基を備えるほか、磁気掃海具や音響掃海具など各種掃海装置1式を装備します。

 掃海艦とは、海に敷設された機雷を無害化し、海域を安全にするための船です。一般的に小型のものを掃海艇、大型のものを掃海艦と呼びます。

 あわじ型掃海艦は、とくに潜水艦を狙う深深度に敷設された機雷を排除する能力に優れています。また船体には、FRP(繊維強化プラスチック)複合材料を用いることで耐衝撃性を確保しつつ、ライフサイクルコストの低減を実現しているのも、あわじ型の特徴のひとつです。なおFRP船としては世界最大級になります。

 ちなみに、艦名は広島県にある「東能美島」「西能美島」の総称に由来します。海上自衛隊の艦艇としては、初の使用となりますが、旧日本海軍では御蔵型海防艦の4番艦「能美」として付与されたことがあります。

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