
わたしたちが若い頃は身軽で身体のバランス感覚も優れていたものですが、大人になった今では運動能力もバランス感覚も鈍っているものです。でも閉眼片足立ちが十分にできない方は運動能力が鈍っているどころでは済まないかもしれません。閉眼片足立ちを十分に出来ない人は脳に異常をきたしている可能性が指摘されるからです。
閉眼片足立ちとは?
閉眼片足立ちとは運動機能テストのひとつで、目を閉じた状態で片足立ちのまま、どれだけ立っていられるかを計るものです。わたしたちは加齢と共にバランス感覚が鈍っていくものなので、子供の頃は出来ていたとしても、いざ現在やってみると、あまり出来ない、もしくは全然出来ないという方が多くおられます。ではまず実際に閉眼片足立ちをやってみましょう。
【閉眼片足立ちのやり方】
両手を腰に当てて目をつむります
好きなほうの片足を上げます(もう片方の足に付けてはいけません)
180秒をゴールとして足が付くまで何秒立っていられるかを計測します(軸足が横にずれたりしても終了です)
どれくらい立っていられましたか?
ゴールを180秒に定めているのは、180秒も立ったままでいられれば十分であるためです。しかし普通レベルにも達していない方は運動能力の低下が著しい、もしくは脳に何かしらの異常をきたしている可能性が指摘されます。ちなみに以下が立っていられた時間を年齢別に評価した値になります。あなたはどれぐらいの値に位置していますか?
table , td, th {
border: 1px solid #595959;
border-collapse: collapse;
vertical-align: middle;
font-size:0.95em;
}
優れている
ふつう
劣っている
20~24歳
177秒以上
19~57秒
6秒以下
25~29歳
186秒以上
21~61秒
6秒以下
30~34歳
167秒以上
19~55秒
6秒以下
35~39歳
139秒以上
16~46秒
5秒以下
40~44歳
110秒以上
13~37秒
4秒以下
閉眼片足立ちがままならない人は脳に異常を抱えている可能性が
上記を見ると大体20秒あたりがふつうレベルということになりますね。もしあなたが20秒閉眼片足立ちが出来なかった場合は、脳に何かしらの異常をきたしている可能性が指摘されます。具体的には20秒以上立っていられなかった人は、自覚症状がなくとも、認知機能の低下や脳内の小血管の損傷、高齢者の方だと認知症のリスクが指摘されるそうです。ちなみにバランス感覚が悪い人ほど認知症に近い症状が進行しやすい傾向にあるそうですよ。逆にバランス感覚に長けていれば進行を遅らせる傾向にあるそうです。いかに脳の状態が閉眼片足立ちの評価に関わっているかがわかりますね。閉眼片足立ちがろくにできなかったという方は、運動を習慣化させるなりしてバランス感覚を養い、正常な脳機能の維持に努めてみてはいかがでしょうか。併せて(認知症の予防)もご覧ください。
writer:サプリ編集部