テークバックをシャットに上げるのが合わない人もいる? 腕の動きで簡単診断

地面反力やレイドオフ、気になるレッスンを試してみたけれど、自分には合わなかった……なんてこと、ゴルファーなら一度は経験したことがあるだろう。「人それぞれ力が入る姿勢や動きは異なるので、パワーコネクティング(※1)でそのレッスンが自分に合うか見極めましょう」と話すのは、川崎志穂などを指導する、プロコーチの平尾貴幸氏。今回はシャットに上げるのが合うかを診断する。
◇ ◇ ◇

平尾:最近、シャットフェースで上げる選手が増えていますが、必ずしも全員にマッチするわけではありません。

川崎:私はバックスイングで手首の角度をキープするイメージがあって、ハーフウェイバックでは右手のヒラが下を向いている感覚。なので、シャットなイメージなのですが、本当に合っているんですかね?

平尾:パワーコネクティングで診断してみましょう! 胸の前で両手の親指を下にしたBADポーズを作ったら、腕を外側に回してGOODポーズに変えてみて基本姿勢を取った後に、引っ張ってもらいましょう。次に、GOODポーズから内側に腕を回してBADポーズに変えても試してください。

川崎:私はGOODポーズからBADポーズにしたときの方が力が入りました。

平尾:完全にシャットが合っている証拠ですね。GOODポーズからBADポーズに変える動きは腕を内側にひねる“回内(かいない)”という動き。内側に絞る動きが得意なのでシャットで上げた方が力が入るんです。

一方でBADポーズからGOODポーズにするのは腕を外側にひねる“回外(かいがい)”という動き。テークバックのときもフェースを少し開くような動きになる方が力が入りやすいので、スクエアかややオープンが合っていますよ。

川崎:みなさんはどちらのタイプでしたか? 自分にあった動き方を知って、スイングをどんどん良くしていきましょう!

■川崎志穂
かわさき・しほ/1996年生まれ、千葉県出身。2017年にプロ入り。身長170センチの長身から放たれる260ヤード越えのロングドライブが武器。ミツウロコグループ所属。

■平尾貴幸
ひらお・たかゆき/1979年生まれ。日本大学ゴルフ部出身で25歳からレッスン活動をスタート。川崎志穂を17歳から指導し、新垣比菜などのコーチも務めた。PGAティーチングプロA級取得。

(※1)
野球、バスケットボール、格闘技などあらゆるスポーツで話題になっている新しい運動理論。力が入りやすく、体が動きやすい姿勢は一人一人違っていることを前提として、一人一人にあったポジションを提唱する。
 
(※2)
両ヒジを90度くらいに曲げて体に付け、腰を少し落とすのがパワーコネクティングの基本姿勢。この姿勢で引っ張ってもらい、力が入るかどうかをチェックする。

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