
アスレティック・ビルバオは、2024年の公式戦において、レアル・マドリードとバルセロナの2クラブを撃破した“世界唯一”のクラブとなっているようだ。
前倒し開催となったラ・リーガ第19節が5日に行われ、レアル・マドリードと対戦したアスレティック・ビルバオは、53分にFWアレックス・ベレンゲルが相手GKが弾いたこぼれ球を押し込んで先制に成功。この大一番に強い“7番”のゴールでリードを得ると、78分に追いつかれたものの、その2分後にFWゴルカ・グルセタが追加点を挙げた。最後は、FWキリアン・エンバペのPKを止めたGKフレン・アギレサバラを中心に、1点を守り切り、本拠地『サン・マメス』で2-1の勝利を収めている。
この勝利により、ラ・リーガにおける対レアル・マドリード戦での未勝利記録を10シーズンでストップしたアスレティック・ビルバオ。さらにデータサイト『OPTA』によると、2024年1月にコパ・デル・レイ(国王杯)のラウンド8でバルセロナを4-2で下していることから、同年の公式戦において、“スペイン2強”を撃破した世界唯一のクラブになったと伝えている。
そんな試合後、アスレティック・ビルバオを率いるエルネスト・バルベルデ監督は、“成功体験”の重要性を強調した。前述したバルセロナ戦の勝利で勢いづいたチームは、そのまま40年ぶりとなる国王杯優勝を達成した他、今シーズンのヨーロッパリーグでも、ここまでのリーグフェーズ5試合を4勝1分の2位と好調を維持するなど、目覚ましい躍進を遂げている。同指揮官は「重要な試合ではいつも、ピッチで経験したすべてのことに対して計り知れない喜びが生まれるんだ。この勝ち点3が、我々に自信を与えてくれる。何より、チームがうまくいっていることを証明するものでもある」と大一番を制することが、チームをより成長させると語っている。
ラ・リーガで挙げた10年ぶりとなるレアル・マドリード戦の勝利を機に、“ロス・レオネス”の勢いはさらに加速するだろう。
【ハイライト】レアル撃破のアスレティック・ビルバオ