ジェット機からプロペラ機に先祖返り!? A-29「スーパーツカノ」を購入を決定した南米国家の思惑とは

これで十分な状態?

ジェット攻撃機の購入計画を断念したこともあり

 ブラジルの航空機メーカーであるエンブラエルは2024年8月26日、軽攻撃機であるA-29「スーパーツカノ」をウルグアイ空軍に売却すると発表しました。

 これはウルグアイ空軍の能力を強化する一環であるとのことです。同国空軍は旧式化しているA-37B「ドラゴンフライ」の後継機を探しており、同機がその役割を代わるとみられています。 A-37Bの初飛行は1950年代とかなり古い機体ですが、ターボジェットエンジンの機体です。対してA-29「スーパーツカノ」はターボプロップエンジンということで、一見すると、プロペラ機に先祖帰りしたように見えます。 実は、当初ウルグアイ空軍は、アメリカの民間企業が保管しているマレーシア空軍が使用していたのBAe「ホーク200」取得に向けて動いていましたが、ウルグアイに撃墜法という未確認航空機に対して即撃墜できるという法律があることに難色を示し、アメリカ政府が販売を許可しませんでした。 ただウルグアイ空軍の主任務は違法業者や麻薬密売人が操縦する飛行機や船の監視や偵察にあるため、「COIN機」とも呼ばれる、ゲリラ組織の人員や建物・車両を標的とする軽攻撃機であるA-29「スーパーツカノ」で性能は十分確保できている状態です。 なお、南米でのA-29「スーパーツカノ」の配備決定はブラジル、チリ、コロンビア、エクアドル、パラグアイに続き6か国目となります。

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