ロシアの新防空システム「機関砲やめた! やっぱミサイル大量搭載で!!」ドローン対策用なのにどうして?

機関砲の代わりは何?

使えない機関砲の代わりにミサイル大量搭載!

 ロシア国営企業のロステックは2024年8月12日、車載可能な新型防空システム「パンツィリ-SMD-E」を公開しました。

 パンツィリ-SMD-Eは現在、ロシアで近接防空システムとして運用されているパンツィリ-S1の発展型です。搭載された対空ミサイルで、大規模な自爆ドローンや巡航ミサイルを迎撃します。ミサイルは短距離対空誘導ミサイル48発、または標準対空誘導ミサイル12発の選択が可能とのことです。 新型のパンツィリ-SMD-Eは監視レーダーや電子光学センサー、火器管制システムを改良し、中距離および近距離で空中目標を検出して攻撃できるほか、自動モードの射撃にも対応しているようです。 また、旧タイプであるパンツィリ-S1との大きな違いとして、30mm機関砲撤去が挙げられます。この機関砲はかねてより、反動で銃口が上昇し弾道がブレることが指摘されており、ドローン撃墜のためには命中精度が低すぎるとして外されたのではないかと専門家は予想しています。 実際に戦闘でパンツィリ-S1は、12発のミサイルを撃ち尽くした後、機関砲を使わずに後退するケースが多かったようで、新型のパンツィリ-SMD-Eでは、この機関砲を廃止したかわりに、短距離対空誘導ミサイルの搭載能力を持たせたことで、対ドローン攻撃能力を高めています。

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