バルサ、1月加入の“神童”ヴィトール・ロッキの売却を検討 ネイマール所属アル・ヒラルが獲得興味

 スペインメディアの『スポルト』は20日、アル・ヒラルがバルセロナに所属するブラジル代表MFヴィトール・ロッキ獲得に興味を示しており、移籍金の額が納得のいくものであればバルセロナは売却に応じる見込みだと報じた。

 現在19歳のロッキは母国の名門クルゼイロの下部組織で育ち、2021年に16歳の若さでトップチームデビューを飾った。2022年4月からはアトレチコ・パラナエンセに活躍の場を移すと、約1年半の間に公式戦81試合に出場し28ゴール11アシストを記録。昨年夏にバルセロナへの完全移籍が発表され、今年1月に正式加入に至った。

 しかし、サッカー王国の“新たな神童”とも呼ばれ、当初の予定を前倒ししてバルセロナに加入した逸材は新天地で十分なプレータイムを確保することができず。2023-24シーズン後半戦は公式戦16試合に出場し2ゴールをマークしたものの先発起用は2試合のみで、プレータイムの合計は353分間に留まった。このような状況から、今夏にロッキがバルセロナを離れる可能性がたびたび報じられていた。

 当初バルセロナは、ロッキがヨーロッパのサッカーに慣れたのちにクラブへ復帰させることを考えていた。しかし今回、選手獲得のために巨額の移籍金を提示する傾向があるサウジアラビアからオファーが届いたことで、バルセロナはロッキ獲得のために費やした資金を回収し、更には大きな利益を得られる可能性を得た。

 経済的に厳しいとされているバルセロナの立場は明白で、クラブの関係各位が利益を得られるならばロッキの売却に応じる構えだという。

 なお、スペインの複数クラブがロッキ獲得に興味を示し、ポルトとは買い取りオプション付きでの期限付き移籍の話があったが、いずれもバルセロナが納得できる条件ではなかったようだ。そんななかラツィオが示した買い取りオプション付きレンタルでのロッキ獲得条件がバルセロナにとって最も興味深いものだった。

 しかし、バルセロナはロッキをより良い条件で売却することが今シーズンの重要テーマであることを隠しておらず、クラブは補強のために選手を売却する必要がある。この状況を考慮すると、どのような形であれロッキのバルセロナ退団は近いと『スポルト』は説明している。

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