中古ショップで1万円!? 堀琴音がSNSで呼びかけ見つけたクラブでホールインワン

<ミネベアミツミレディス 北海道新聞カップ 2日目◇5日◇真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)◇6667ヤード・パー72>

緩やかな放物線を描いたティショットは2バウンドして169ヤード先のカップの中に消えた。14番パー3で堀琴音がホールインワンを達成した。2016年「CAT Ladies」第2ラウンドの3番パー3以来となるツアー2度目のエース。「入ったのは見えなかったけど、ギャラリーさんの反応で分かりました」。一拍置いて、同組の選手、キャディと歓喜のハイタッチ、そしてバンザイ。ラウンド後の声が弾んだ。
「試合では2度目だけど、練習ラウンドとかで結構やっています」。通算6度目というエースは会心のショットではなかった。「ちょっとダフったけど、ティアップしているので行ってくれたと思う。少し右に出たけど、右からの風に乗って、ピンを筋ったと思います。めちゃうれしい。やっぱりこのクラブは手放せません」。ミスショット気味の一打を救ってくれたのは、10年以上も前に発売されたブリヂストンスポーツ『ツアーステージ XドライブGR』の4番ユーティリティ。8年前のホールインワンも同じモデルの同じ4番ユーティリティだった。

「たぶん、2012年のモデルです。発売された翌年の高校3年から使い始めて11年になります。ユーティリティは私にとって生命線のクラブ。新しいものも試したことはあるけど、替えられないんです」。長年の使用による経年劣化もあって、同じモデルを探していたが、いかんせん年代物。なかなか見つからない。そこで自身のSNSを通じて、「探しています」と呼びかけると、中古ショップから待望の反応が昨年あった。

「5番ユーティリティも一緒に買いました。2本で2万円くらい。すぐにお金を振り込みました」。8年前は初代、今回は2代目でのエース。20万円の賞金が贈られることも決まった。6日はツアー通算2勝で、今大会は残念ながら予選落ちした姉・奈津佳の32歳の誕生日。臨時ボーナスの使いみちを尋ねられるとしばらく考え、「お姉ちゃんの誕生日プレゼントを買います」と答えた。

2021年には涙のツアー初優勝を果たした思い出の大会(当時はニッポンハムレディス)でのホールインワン。首位と1打差の3位から出たこの日は「72」と伸ばせず、5打差の4位に後退したが、「差は開いたけど、ホールインワンが来たってことは、まだ運はある」と気持ちは前向き。前週は2打差の2位。頼れる相棒のクラブとともに残り2日間で逆転を狙う。(文・臼杵孝志)

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