ドイツ指揮官が明かした“引退直後”のクロースの姿「辛い瞬間にもかかわらずチームに語りかけていた」

 ドイツ代表を率いるユリアン・ナーゲルスマン監督が、1-2で敗れたスペイン代表戦を振り返った。5日、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』がコメントを伝えている。

 EURO2024・準々決勝が5日に行われ、スペイン代表とドイツ代表が対戦した。試合は、51分にダニ・オルモの得点でスペイン代表が先制するが、終了間際の89分にドイツ代表のフロリアン・ヴィルツが同点弾を奪取。勝負は延長戦へと突入すると、119分にミケル・メリーノが挙げたゴールが決勝点となり、スペイン代表が準決勝進出を決めた。

 この敗戦によりベスト8での敗退が決まったドイツ代表。28年ぶりの欧州制覇が潰えた開催国の指揮官は、試合後のインタビューに応じ、「準決勝進出を決めたスペイン代表に祝福を」と対戦相手にメッセージを送った。続けて、「前半はオープンなゲームだった。後半は私たちの方が良かったし、60分以降は明らかに我々の方が上だった」と試合を分析。「後半の同点ゴールは当然の結果だった」と述べたものの、「最後のチャンスで勝ち越しを許してしまった。残念ながらサイドで十分なプレッシャーをかけられなかった」と悔しさを滲ませている。

 また、「先発した選手もベンチにいた選手も、試合に勝つために全力を尽くした。痛恨の極みだ」とコメント。さらに、今回の敗戦で現役選手としてのキャリアに終止符を打つこととなったMFトニ・クロースについては、「トニのキャリアはいくら評価してもし過ぎることはない。ドイツ人選手としては異例だろう。ドイツで最も偉大な選手の1人であることは間違いない」と称賛しつつ、「彼の成功については誰もが知っているが、彼の性格についてはあまり知られていない。自身にとって非常に辛い瞬間にもかかわらず、チームに語りかけていた」と試合後の一幕を明かした。

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