「30歳までやっているかどうか…」節目10勝を挙げた小祝さくらの“これから”

<ヤマハレディースオープン葛城 最終日◇31日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6455ヤード・パー72>

5打差の5位からスタートした小祝さくらが「67」をマーク。トータル10アンダーとスコアを伸ばし、逆転で今季初優勝を飾った。日本ツアー通算10勝は現時点で14人の優勝者を輩出している黄金世代で一番乗りとなった。現在25歳。ここからが全盛期といったところだが、会見では「30歳までやっているかどうか…。あと3~4年頑張ってやりたいです」と驚きのコメントも飛び出した。
13番パー4で喫したこの日唯一のボギーが猛チャージのきっかけだった。「13番でボードを見た時は(首位に)1打差か、2打差でした。上位もバーディを取るだろうから、『もっと伸ばさなきゃダメだ』と思ったところからのボギーだったので、ショックでした」。特に警戒していたホールではなく、想定外のボギーでもあった。

それでも、これで「気合を入れ直しました」と14、15番でいずれも3メートルを沈めて連続バーディ。16番では手前から8メートルを沈めて3連続でスコアを伸ばし、ついに首位に並んだ。さらに、最終18番パー5ではラフからの2打目をグリーン手間の花道まで運んでバーディフィニッシュ。単独首位でホールアウトすると、後続は誰も追いつくことが出来なかった。

この優勝が節目の通算10勝目。「同級生に強い子がたくさんいたので、プロテストは受かる気がしなかった。プロになっても1勝できるイメージが湧かなかった」と振り返ったが、今や黄金世代をリードする存在だ。中堅と呼ばれるようになり、半分が過ぎたと感じるというこれまでのキャリアを「いい感じで来れているなと思います」とシンプルに総括した。

一方で話題がこれからに移ると「30歳までやっているかどうか…。あと3~4年頑張ってやりたいです。今は毎試合出ているんですけど、体力的にもきついというか、過酷だなと思っていて。あと何年できるか分からないですけど、体力やモチベーションが続くうちは頑張ろうと思います」。試合を休まない理由について、以前は「休んで練習するよりも試合に出ている方が楽」と話していたが、現在は体力的には厳しくても「試合に出られることに感謝して、できるだけ試合に出たい」と変化したことも明かした。

実際に小祝が何歳まで現役でプレーするのかは全くの未知数。10年後にもツアーの優勝会見で「プロテストに受かる気がしなかったし、こんなに長く続けられるとは思わなかった」とマイペースに話しているような気がしてならない。(文・田中宏治)

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