「間に合った!」姉妹艦の故障で「プリンス・オブ・ウェールズ」に慌てて載せ替えを行い出港 英海軍

7日で旗艦機能を移譲。

7日間という短期間で出港準備を整える

 イギリス海軍は2024年2月12日、クイーン・エリザベス級航空母艦「プリンス・オブ・ウェールズ」を中心とした空母打撃群がポーツマスから出港したと発表しました。

 同艦は3月にノルウェー海域の北極海で50隻以上の艦艇が集結して行われる大規模演習「ステッドファスト・ディフェンダー」に参加します。 本来この任務は姉妹艦である「クイーン・エリザベス」が行うはずでしたが、2月4日、出港直前に右舷のプロペラシャフトに重大な問題を抱えていることが発見されたため、代役を「プリンス・オブ・ウェールズ」が担当することになりました。 しかし「プリンス・オブ・ウェールズ」は、2024年後半に「クイーン・エリザベス」から旗艦任務を引き継ぐ予定だったため、全く出港の準備をしていませんでした。 イギリス海軍の公式X(旧:Twitter)によると大慌てで7万食分の食料、3万ロールのトイレットペーパーのほか医療品や寒冷地用装備が積み込まれました。さらに、同艦で運用するF-35Bや各種ヘリコプターなどが、予備部品とともに「クイーン・エリザベス」からわずか7日間で移し替えられたそうです。  旗艦交代という大きなアクシデントにもかかわらず、演習参加に間に合うように作業した乗組員やスタッフたちに対し、グラント・シャップス国防相は公式Xで「ほんの数日で配備の準備を整えてくれた乗組員に感謝したい」と言葉を贈っています。※一部修正しました(2月19日11時40分)。

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