「民間機だけではなく軍用機も」ボーイング T-7A「レッドホーク」の部品に問題発生

以前にもトラブルで延期。

部品の品質問題で数か月の納入遅れか?

 アメリカの「ディフェンスニュース」は2024年2月5日、ボーイングが製造中である練習機T-7A「レッドホーク」の次の試験機の納入が数か月遅れることを報じました。

 これは2月4日に、ボーイング社 の副社長兼T-7Aプログラムマネージャーのエブリン・ ムーア氏が同紙に明かした内容になります。ムーア氏によると、製造中であるT-7の初期納入機体である4号機と、5号機の納入が遅れるというものです。 この2機は本来は1月に納入される予定でしたが、部品の品質問題により4号機は2月末、5号機は4月頃の納入になるそうです。 同機は老朽化した練習機であるT-38「タロン」を置き換えるために、351機をアメリカ空軍が発注しています。 しかし、2016年に初飛行した際に、射出座席の実験でパイロットがかぶるヘルメットのバイザーが飛び散る可能性や、脳しんとうのリスクが発覚。それらを改善するためスケジュールに遅れが出ています。 今回のトラブル前の話では2027年頃にアメリカ空軍で同機の運用が開始されるとみられていましたが、今回のトラブルでさらに遅れる可能性もあります。 なお、ボーイングは民間機である737MAXに関しても、2月6日に穴開け作業でのミスが問題が発生し、引き渡し前の約50機の再加工を余儀なくされるなど、トラブルが続いています。

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