何その行先!? 三田線「都営フェスタ」4年ぶり開催 “東京の地下鉄唯一の座席”を買っていった人とは?

「都営フェスタ2023in三田線」が2023年11月18日、都内の東京都交通局志村車両検修場で4年ぶりにリアルイベントとして行われました。

4年ぶりのリアル開催でレアグッズも売られる

 東京都交通局は2023年11月18日、都営地下鉄三田線の志村車両検修場にて一般公開イベント「都営フェスタ2023in三田線」を開催。新型コロナウイルスの影響で中止されていたため、リアルイベントは2019年以来4年ぶりの開催となりました。

 今年は3月に東急新横浜線・相鉄線への乗り入れが開始されたこともあり、東急3020系と相鉄21000系が同イベントに初登場。三田線の新型6500形とともに、「急行 日比谷」や「急行 巣鴨」といったレアな行先を競い合うように表示していました。 ほかにも、普段は入ることができない車両検修場が公開されたほか、抽選で当選した小学生以下の子どもと、その保護者を対象とした、運転台見学、保守用車両試乗体験も行われました。 事前申し込みの当選者を対象に行われた鉄道部品・自動車工場オリジナルグッズ販売会では、ある“目玉商品”もありました。それは、2022年に引退した三田線の旧型車両6300形に残っていた「クロスシート」。これは都内の地下鉄車両で唯一のクロスシートとして知られていました。 車内ではいわゆるボックス席のようにクロスシートが2台、対面式で置かれていましたが、販売は1台ずつ。「購入した後にすぐ持ち帰ることができる」が購入の条件で、なかなか購入者は現れないかと思われましたが、運良くこのクロスシートを購入した2組の来場者に話を聞くことができました。 1台を購入した30代男性は、会場の近くに自宅があり、このクロスシートの出品を聞きつけて応募したそう。「昔から三田線には乗っていて、よく座っていたので思い入れがあり、残っていれば購入しようと思いました」と話します。座り心地も試したといい、「座った感じはいいですけど、『動かないなー』という気持ちですね」と話しました。 もう1台は20代女性と30代男性のカップルが購入。彼女が自宅の部屋を鉄道風にしたいとのことで、「このシートはソファーとして使います」とのこと。こちらのカップルは巨大なクロスシートを「台車でゴロゴロ転がして持ち帰る」ということでした。

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