小仏TNより深刻? 中央道上り線「東京区間」渋滞対策どうなった 車線増設にメドも

中央道のなかでも、平日朝に慢性的な渋滞が発生しているのが、上り線の東京都内区間です。数々の対策が打ち出され、車線増設の事業も本格化していますが、“ボトルネックだらけ”ともいえる現状です。

小仏TNよりも深刻な「調布~高井戸」

 国土交通省 相武国道事務所は2023年10月17日、「第10回中央道渋滞ボトルネック検討ワーキンググループ」を開催。NEXCO中日本など関係者とともに渋滞対策の進捗について話し合いました。

 中央道の東京から山梨県内にかけての区間は数々の渋滞ポイントが知られていますが、なかでも、平日朝を中心に深刻な混雑が発生しているのが、上り線の「調布~高井戸」区間です。ここは国土交通省が取りまとめた2019年度の「渋滞ランキング」では、高速道路のIC区間別で全国ワースト2位にランクインしています。 2015年には深大寺バス停付近で付加車線の運用が開始され、ここを先頭とする渋滞発生回数が約4割減になったといいます。これとは別に2021年には、下り線の三鷹料金所が張り出しているため上り線がぐにゃりとカーブしている三鷹バス停付近の線形改良が実施され、平時の通過速度が改善しています。 しかしながら、付加車線の運用で渋滞の先頭が深大寺バス停付近から三鷹付近へシフトし、依然として混雑が続いています。このため、三鷹バス停付近の約1kmにも付加車線を設置する事業を実施中で、8月時点で工事発注手続きを進めているといいます。 ただ、都内区間にはここ以外にもボトルネックが多くあることがワーキンググループでも指摘されており、一部は対策が功を奏しているようです。 高井戸IC付近では、首都高から延びる渋滞と高井戸IC出口から延びる渋滞の2種類があるといいます。そこで、2022年8月から高井戸IC出口の先の青信号を約3秒間伸ばしたところ、高井戸IC出口に起因する渋滞は6割減ったそうです。 他にも上り線では、府中スマートIC~国立府中IC間にあるサグ(下り坂から上り坂へ変化する箇所)や。ICからの合流車などで速度低下が発生しているということです。 このほか、「朝6時台の交通集中が渋滞原因です」書かれた横断幕を掲出し、時差利用を促すなどのソフト対策も行われています。

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