エンブラエル製ジェット輸送機 オーストリアが採用へ 調達コスト圧縮のための秘策も

ブラジル製軍用機、ヨーロッパでも普及し始めています。

C-130「ハーキュリーズ」の後継として

 ブラジルの航空機メーカー、エンブラエルは2023年9月20日、同社が開発・生産するC-390ジェット輸送機がオーストリアに採用されたと発表しました。 オーストリア国防省によると、同国空軍で現在運用しているC-130K「ハーキュリーズ」輸送機の後継として採用を決めたとのこと。機数は4機で、最初の機体は2026年に引き渡しを予定しているそうです。

 C-390は最大離陸重量81.0t、最大積載量26tの双発ジェット輸送機です。2015年2月に初飛行に成功しており、母国ブラジル以外にポルトガルやハンガリー、オランダも採用を決めています。  オーストリアの決定はこれらの国々に続くもので、同国では一足先に採用を決めたオランダと連携するとしています。  なお、一部報道によると、オランダはC-390を採用することにしたものの、まだエンブラエルとの契約締結には至っていないそう。その理由は、調達コストを圧縮するためにオーストリアと複数機の一括調達による共同購入を検討しているからで、オーストリアが採用を決めたことでその部分でも今後進展するかもしれません。

externallink関連リンク

無茶しやがって…とも言い切れないアメリカ海軍の「空母から大型機を飛ばす試み」3選 空自の国産輸送機C-1とC-2を乗り比べ トイレにも見えた数字に表せない両機の違いとは お届け時間は“秒指定”OKって!? 空自の宅配便「物料投下」のスゴ技 C-2輸送機からそんなものまで落とすとは!
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)