大阪都心の貨物線「淀川連絡線」跡地にマンション開発へ 「道路転換やめます」から10年

ぽっかり空いた最後の「貨物廃線跡」が開発開始となります。

かつての貨物駅への引き込み線

 大阪市は2023年9月21日(木)、都島区を走っていた旧国鉄の貨物線「淀川連絡線」の跡地について、分譲住宅として開発するべく、売却先の事業者を決定したと発表しました。 淀川連絡線は、かつてあった淀川貨物駅までの線路です。淀川貨物駅は都島本通の都島橋のふもと、現在の大阪環状線・桜ノ宮駅北側の大川のほとりに広がっていました。 京橋駅を出た大阪環状線からまっすぐ北へ分岐して、その貨物駅まで線路が伸びていました。さらに、東側を淀川貨物線、現在では「おおさか東線」として旅客化した高架線が走っていますが、その南北方向からもそれぞれ引き込み線が伸びて、国道1号の北側をカーブし、大阪環状線から来た線路と合流していました。 その跡地の多くは緑道してその名残をとどめていますが、京橋グリーンハイツ北側の廃線敷はまだ開発計画が進んでおらず、空地や駐車場として残ったままでした。今回、正式に開発事業者への売却が決定、分譲の共同住宅として開発されます。提案された売却額はあわせて約88億円。 もともとこの区画は、平成初期に大阪市が都市計画道路への転用を計画していました。しかしその計画はなかなか具体化せず、2013年に白紙化。活用方法が検討されていました。

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