岩井千怜が報道陣に逆質問 メジャーで感じていた“不思議”が解決?

<AIG女子オープン 初日◇10日◇ウォルトン・ヒースGC(イングランド)◇6881ヤード・パー72>
 
7月の「全米女子オープン」、「アムンディ・エビアン選手権」に続き、今年3試合目のメジャー大会に出場している岩井千怜が、1アンダー・19位タイと上々の滑り出しを切った。午前中はボギー1つのみと耐える展開だったが、風が強まった午後に3バーディ(1ボギー)とラッシュ。「後半そんなに獲ってたんだって、あとで聞いた時に思ったくらい集中して耐えられました」と、底力を発揮した。
その後半は、低く抑えた球や、狙う場所を広く設定するなど風に対応し、それがハマった。前半も何度も嫌な距離のパーパットを沈めて歩みを進めていく。「自分のなかで、(1アンダーは)いいのか悪いのか分からないけど、精いっぱい出し切ったゴルフはできた。あしたもそういう感じで回りたい」と、必死のラウンドを終えた。
 
フランスで行われたエビアン選手権後は、ロンドンに滞在。やはりこの大会に出場する姉の明愛らチームと、ゴルフ以外にもミュージカルを観劇したり、観光したりと、いい息抜きもして、今季メジャー最終戦に臨んでいる。“姉とともに上位争いを”。今回もそれが大きなモチベーションにもなっている。
 
ここまでのメジャー2戦は全米女子オープン48位、エビアンは予選落ちと、その結果に満足してはいない。ギリギリのラウンドで「何で1アンダーで上がれたのか分からない」と目を丸くしながらも、「気持ちはすごく強く持っていて。全米とエビアンの時の気持ちではダメ。本当に強い気持ちで臨んでいる」と今回にかける思いも体を突き動かす源になっている。
 
取材の途中には、日本の報道陣にこんな逆質問も。「ほかの日本人選手で、距離が飛ばなくなっていると言っている人はいませんでしたか?」。特にアイアンで飛距離ロスを感じる場面があり、その原因をつかみたいというのがその意図だ。『フェアウェイが逆目になっているところがあると言っている選手がいた』、『芝が日本と違うからボールが沈みこんだのでは?』。そんな答えを聞いて、なるほどと言って納得。疑問も解消されたことで、再び同じ場面でも集中力が切れることはなさそうだ。
 
「難しい!ほんとうにムズい!(笑)」と、初めての全英女子オープンのラウンドを振り返ったが、「でも自分ならできると言い聞かせていけば大丈夫って思ってプレーしていきます」と姿勢は常に前向き。「気持ちを切らさず、もっと集中しないと。あしたもきょう以上に油断しない」。日本ツアーを騒がす最強ツインズの妹が、ここ英国でも大きなインパクトを残す。(文・間宮輝憲)

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