ラウンド中のおにぎりに「幸せ(笑)」 山下美夢有の持ち味あふれた“ボギーセーブ”

<アムンディ・エビアン選手権 初日◇27日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>

自身の今季メジャー2戦目で、35位タイとまずまずの滑り出しをみせた。国内ツアーのポイントランキングトップを走る“女王”山下美夢有は4バーディ・3ボギーの「70」でプレー。「もったいないボギーを2回くらい打ってしまって、でもそのぶんバーディも獲れた。アンダーパーでラウンドすることができてよかった」と、及第点を与える一日に、声色も決して暗くはない。
インからスタートし、10番でいきなりボギー。それでも、11番でバウンスバックを決めて取り戻すと、13番、14番では連続バーディ。切れ味鋭いショットでピンそばにつけて、伸ばしていった。

手前に池が待ち構え、グリーンが右手前から左奥へと斜めに長い16番パー3では落とし穴。ピンが手前で右から4ヤードに切られたが、アイアンでのティショットがグリーン手前の土手に当たり、池へ吸い込まれた。「もっと右を狙うマネジメントができたのに」と、ピンを攻めていったことがピンチを招いた。

黄色杭だったため、後方線上からの打ち直しを余儀なくされた。だが、3打目をショートサイドの2メートルほどにつけると、下り傾斜の強いラインを読み切って“+1”に留めるナイスセーブ。「ボギーで抑えられたのは大きかった」と最小限のロスで切り抜け、後半は4番でボギーがきたが、7番でしっかりと奪い返した。

前戦の海外メジャー「全米女子オープン」では、初日を「74」とすると、2日目に「79」と崩れて予選落ちを喫した。悔しさを胸に臨んでいる今大会は、ショットについても「そんなに悪くなくて、いいリズムで振れている」と、この日のパーオンは18ホール中15回。グリーンを外してのボギーが2つ。アプローチの精度と、あとはグリーン上のパフォーマンスがさらなる浮上へのカギとなりそうだ。

ラウンド中には「めっちゃうまいなって。やっぱりご飯を食べないと…。幸せを感じました(笑)」と、手作りのおにぎりでエネルギーを注入。体調も万全で、あすはペブルビーチのリベンジがかかるメジャー2日目を迎える。

「きょうみたいにコースマネジメントをして、耐えるところは耐えて攻められるところは攻めるゴルフをしていきたい」と見据える。予選通過だけでなく、上位浮上も目指していく。(文・笠井あかり)

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