なぜセオリーと違う? 若きテクニシャン・平田憲聖のアプローチ術【JOYXオープン】

<MAIN STAGE JOYXオープン 事前情報◇8日◇JOYXゴルフ倶楽部 上月コース(兵庫県)◇7039ヤード・パー72>

本日7月9日に開催される“日本一の草トーナメント”「MAIN STAGE JOYXオープン」。今年男子ツアーで初優勝を飾った新星・平田憲聖も出場予定だ。プロアマラウンドに参加した平田に、ツアー初優勝の要因や大会への意気込みを語ってもらった。
5月の「~全英への道~ミズノオープン」は中島啓太や金谷拓実、蝉川泰果といったスター候補たちがしのぎを削ったが、そこで競り勝ったのがこの平田だった。同世代のライバルたちを退けた要因とは何だったのか? 「いろいろな欲を出さなかったこと」だと本人は語る。

「ずっと調子が良かったわけじゃないです。でも、バーディを獲りたいとかの欲を全然考えてなかったのが良かったと思います。逆にどんどんバーディチャンスが作れるようになりました。欲を出さずに、自分のゴルフに徹したことが大きかったですね」

スタイルは「我慢強いゴルフ」。リカバリー率は全体3位の75.862%を誇り、ツアー屈指のアプローチショットが強み。スコアメイクのカギを握ると言っても過言ではない。

「自分のゴルフはアプローチが要。それでスコアを作っていくのがスタイル。我慢強いゴルフが持ち味なので、単純なミスや変なボギーを叩かないようにしていることが、今の好調につながっていると思います」

ただ、平田が行うアプローチショットは一般的に言われる「両腕の三角形を崩さないで打つ」セオリーと多少異なるようだ。両腕を崩さないように左手小指や薬指をしっかり握ってしまうと、両手首がガチガチになる。逆に手元が動き過ぎて打点がブレやすくなるという。

「だから、左手小指や薬指はグリップから外すくらい柔らかく握っておいて、グリップエンドを支点にテコの原理のようにクラブを上げて下ろすイメージを持っています。そうすると、ヘッド軌道も安定してフェースに球が乗るので、スピン量もかかりやすくなります」

最後に、今年で15回目を迎えるJOYXオープンへの意気込みを語ってもらった。

「初めて出場させていただきますが、1日競技なので、スコアを伸ばした人が有利です。そこを意識してできるだけ攻めて、どんどんバーディを獲りたいですね。普段とは違ったゴルフにはなりますが、頑張りたいです。今はショットの調子も悪くないので、チャンスだと思います」

今大会は『ALBA TV』や『YouTube』でライブ配信される。「全英オープン」にも出場予定の22歳が繰り出すアプローチショットに、ぜひ注目してほしい。

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